ロックバンド・ONE OK ROCKのTakaが7月7日に自身のインスタグラムアカウントを更新し、今夏に開催を予定していた野外音楽祭「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021」の中止発表に対する怒りを露わにした。
当初、「ROCK IN JAPAN」は今年8月7~9日、14、15日の計5日間にわたって、茨城県の国営ひたち海浜公園で開催される予定となっていたが、7月7日になって中止が決定した。
同イベントの公式サイトでは、今夏の安全なフェス実現に向けて、「1年以上の長い時間をかけて開催スキームを検討」した結果、会場として使用する国営ひたち海浜公園、地元自治体の茨城県やひたちなか市からは交渉の末に開催の承認を得ていたと説明。しかし、7月2日になって同事務局には、茨城県医師会および県下26の医師会から中止要請があったと明かし、様々な可能性を模索するも、「残念ですが中止以外の選択肢はありませんでした」と報告した。
これを受け、Takaはインスタグラムのストーリーに同イベントの画像を引用し、「これは僕の一意見。しょうがないとか残念とかで許してくれる日本の音楽好きもミュージシャンも本当に優しい。ただな。もうそろそろみんな怒るよ」と投稿。抑えきれない怒りを表現した。
「開催に向けて多くの時間と労力を費やしてきた主催者サイドにとっても今回の決断は断腸の想いだったはず。また、国を跨いだ移動を伴うスポーツ祭典である東京五輪は開催される一方、国内アーティストのみが参加する『ROCK IN JAPAN』が中止しなければならないのはなぜなのかといった疑問の声も出ています。自粛の煽りをもろに受け続けている音楽業界だけに、『もうそろそろみんな怒るよ』と憤りを見せるTakaにはネットでも『個人的には開催してもらいたかった』『Takaが怒るのも理解できる』『アーティストは怒っていいと思う』との同情票が集まったほか、『県外から来る人はいいかもしれませんが、地元はたまったもんじゃない!』『やろうとしてたことに驚く』『感染しないように気をつけて生活するしかないよ、しばらくは』『何に怒ってるの? 自分のことしか考えてなくない? ミュージシャンだけが我慢してるとでも?』などと様々な反響が集中。医療体制が都市部ほど充実していないひたちなか市での開催はやはり無理があると考える人も多いようです」(テレビ誌ライター)
参加アーティストにとってもファンにとっても残念な発表となった「ROCK IN JAPAN」の中止。こうした自粛がこれ以上長引かないよう、やはり皆が感染対策を徹底した生活を続けるしか手立てはないのかもしれない。
(木村慎吾)