元日本テレビのフリーアナウンサー・大神いずみが7月15日放送の「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)に出演し、過去に「カチンときた」大先輩からの扱いを明かした。
この日のテーマは「フリー女性アナウンサーぶっちゃけ実態調査」と銘打ち、スタジオには中村仁美や神田愛花、豊崎由里絵、大島由香里ら、人気フリーアナウンサーが集結。局アナ時代との収入の変化などについてぶっちゃける中、大神は「絡みづらかった人」とのトークテーマにおいて、某大物OBアナとのやり取りを打ち明けた。
まだ、局アナだった頃、大神は「当時、日本テレビを辞められたOBのアナウンサーの人と番組をご一緒して‥‥」と切り出し、ともに進行役を務めることになったものの、収録前には「お前は一切しゃべらなくていいから」と告げられたという。
続けて、「『ひと言もしゃべるな』って。『俺が全部(進行を)やるから』って言われちゃった。一応、仕事の割り振りもあるのに、ひと言もしゃべらなくていいと釘を刺されちゃって」と当時のやり取りを回想。ただ、まだ若かったという大神は「カチンときて。まぁまぁグイグイ入っていった」と“言いつけ”に歯向かい、積極的に進行中のトークに参加したところ、CM中に「黙っとけ」とのお灸を据えられたという。
このエピソードに驚いたMCのお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志と浜田雅功はその“大物OBアナ”が誰なのかを質問。すると、大神は「今はお年を召してしまったんですけど」とし、人差し指をカメラに向けるお馴染みの「ズームイン!朝!」(日本テレビ系)のポーズを見せた。
同番組の総合司会者であることを読み取った松本と浜田は「何代目?」「そら2代目でしょう」などと推理。大神が苦笑いのリアクションを浮かべる中、浜田は「トメさんね」と、元日テレアナで「ズームイン」2代目司会を任された福留功男の愛称を口にし、大神から「シーっ!」と注意されたのだった。
「愛称に留めたとはいえ、名前を出してしまった浜田に対し、松本は『なんで言うねん』とツッコミつつ、“トメさん”に関する悪評については思い当たる節があるのか、納得した表情を浮かべていました。2014年12月に催された『今だから話せるウルトラクイズ丸秘証言集』の取材会では、同じ日本テレビ出身のアナウンサーで福留の3年先輩にあたり、初代『ズームイン』司会を務めた徳光和夫をして『独裁者みたいだった』とも言わしめた福留。スタッフに対する当たりの強さも有名で、大神が福留からの仕打ちを全国放送の場で暴露し、最後にはわざわざ『ズームイン』のポーズまで入れてその正体を示唆できたのは、同局に“味方”が大勢いることを確信していたからかもしれません。
ネットでも『番組がこれをカットしないということはそういうことなのでしょう』『同じ日テレなのによく放送したな』『当時の福留の厳しさは有名みたいね』『半分ネタになってますよね。昔から徳光さんもあいつは嫌われてる、悪い奴ではないんだけどねぇとバラエティ番組で言ってるのを何度か観た』などの反応が集まりました」(テレビ誌ライター)
日本テレビの看板番組の一つである「全国高等学校クイズ選手権」の生みの親としても知られる福留はアナウンサーという枠組みを超えた企画力を発揮。徳光もそんな後輩の活躍ぶりを「司会と同時にプロデューサーもやる“アナデューサー”だった」と表現し、マルチなセンスを称えていた。
番組制作にも携わるほどの突出した才能とは引き換えに、後輩アナやスタッフからの人望は乏しかったのかもしれない。
(木村慎吾)