タレントのフィフィが7月21日に自身のツイッターアカウントを更新。東京五輪の選手村における設備に不満を述べる声に対し、「嫌なら帰ったらいい」と突き放した。
今大会に参加するアスリートや関係者からは、選手村の設備に対するクレームが次々と殺到。室内にテレビや冷蔵庫がなく(有償レンタル)、ベッドは幅の狭い段ボール製で、トイレも4~5人の世帯部屋に1つ、さらに日本人の標準体型で設計されたと思われるシャワールームに首を曲げながら使用する長身の外国人アスリートのSNSも話題となっている。
また、メディアプレスセンターでは「ゴムのような肉や冷たいパン」などが入った弁当が1600円という価格で売られていたとも指摘されており、「日本人の“おもてなし”はこの程度のレベルなのか?」といった声も出る始末だ。
こうした日本の“おもてなし”に対するクレームが飛び交う中、フィフィは21日、「私、五輪開催には慎重派なんだけど、ベッドの素材がどうだとか、出される食事がどうだとか、精一杯のおもてなしにいちいちケチを付けるとか、ほんとどんな経験があってそんな人間性になるのか、気分が悪くなるの。身内にいたら2度と会いたくない。選手にしても、プレスにしても、嫌なら帰ったらいい」とツイート。日本が用意した設備に不満があるなら帰国するべきとのスタンスを示している。
「選手の立場からすれば、自身のキャリアを大きく左右する4年に1度の五輪に最高のコンディションで臨みたいとし、ベッドを始めとする快適な住環境を求めたくなるのも理解できます。しかし、そもそも開催されるかどうかすら直前まで不透明だった今大会ですから、『精一杯のおもてなしにケチを付けるな』『嫌なら帰ったらいい』などと述べたフィフィには、ネットから『ほんとにこれですね』『帰れ!帰れ!』『正論しか言わないな』『わがままなお国が多いようですね』『全くもってその通りだと思います!』『いつも的確な意見で感心致します』『“激しくいいね”のボタンがあったら強めに押す』など、同調の反応が殺到。また、こうした意見がエジプト出身の外国人タレントであるフィフィから出たという点も、世間からアツい支持が集まった理由と言えるかもしれません」(テレビ誌ライター)
フィフィは2011年3月、「親日ってなに?」と題して投稿した自身のオフィシャルブログにて、「私、勘違いされるけど、『ここがヘンだよ日本人』(1998年~2002年、TBS系)には出演したことはないのね」とし、スタジオに集まった大勢の外国人が様々な日本の文化や慣習に対する違和感などを討論する番組について言及。「あれを見るとたまにイライラしてたなぁ。たいして日本の環境に関わってこなかった外国人が日本のこと知ったように批判するでしょ、私がいたら絶対一喝してたよね」と振り返っていた。
“文句があるなら帰れ”というフィフィの主張は、かねてより示してきた日本への強い思いが背景にあると言えそうだ。
(木村慎吾)