競泳・瀬戸大也が7月24日、東京五輪の男子400m個人メドレー予選に出場し、全体9位でまさかの敗退となった。
金メダル獲得が期待された瀬戸に波乱が勃発。開幕前には「99%以上」の自信を豪語していたが、この日の結果は4分10秒52で全体9位に。前半は勢いに満ちた好スタートを切ったものの、ラストの自由形50mで失速し、まさかの予選敗退となった。
レース後、呆然とする瀬戸。「リオでは予選、結構(全力で)いってしまって、決勝に上がれなかったことがあったので、そういう経験も踏まえて」「(予選は)何番でもいいので、明日(決勝で)ベストパフォーマンスができるようにと、気持ちよく泳いでいた」などとペース配分の戦略が結果的に奏功しなかったことを嘆くと、「最後、自由形で読み間違えたというか。調子がよかった分、残念。ガッカリさせてしまうような結果で本当に申し訳ない。もう1回泳ぎたい。余力はあった。4分10秒52でやっちゃったかなと。(決勝に進める)8番かなと思ったけど、甘くなかった。200mまでは凄くよかった。率直に、もう1回泳ぎたい。ミスりました」とその悔しさを口にした。
「過去の経験から、決勝への余力を残しつつ、無難に8番以内を狙った瀬戸でしたが、その読みがアダとなり、世界中のメディアも『衝撃的』と伝えるほどのまさかの敗退となっています。昨年の女性スキャンダル発覚と猛バッシングを乗り越えて挑んだ今大会は、彼にとって特別な思い入れがあったはず。
しかし、レース後の瀬戸のコメントやその戦略から、金メダル候補としての慢心や油断が垣間見られたとして、『発言も軽いなぁって印象。日本を背負う気概もない』『予選だから手を抜いて大丈夫だとでも思ったのか? 慢心すぎるだろ!』『こんな泳ぎするならあの時に代表辞退してほかの選手にチャンス与えてほしかった』『甘すぎます』『“やっちゃった。もう1回泳ぎたい”ってコメント何? 舐めていませんか? アスリートならいつでも真剣勝負、一発勝負でいかないと!』『4年に1回の五輪で、奇跡的に開催された大会で、全力でやらないのは五輪を舐めてるんでしょうね』などと辛辣な反応が多く飛び交っています」(テレビ誌ライター)
私生活に続き、本業である競泳でも世間をガッカリさせる格好となった瀬戸。多くの人がスキャンダルによるイメージダウンを埋め合わせるほどの活躍を期待していたが、結果は痛恨の作戦ミスという形で終わってしまった。
(木村慎吾)