女優の北川景子が10月22日発売の女性ファッション誌「VoCE」12月号に登場。出産後間もなく復帰した当時の心境を語った。
復帰直後の1年前にも同誌に登場した北川。当時は「産後、間を置かずに戻ったけど、仕事復帰、ちょっと早かったかも」とつぶやいていたが、改めて当時の心境を聞くと「絶対にキャリアを失いたくないという気持ちがベースにありました」と告白。同時に「私自身のことで周りに迷惑をかけたくない」という思いも強かったことを明らかにした。
穴を開けられないという気持ちについて、北川は「それは女優という仕事だけでなく、会社勤めの女性も同じ気持ちだと思うんです」と語りつつ、「もし、自分の代わりに入ってくれた人が優秀だったら、その子でいいじゃんってなるんじゃないか。今思えばネガティブな考えなのですが、必死だったんです」と焦りがあったことを打ち明けた。
現在の心境については「ずっと第一線でやっていくのがいちばんの目標ですが、求められなかったらしょうがない。もちろん求められるための最大限の努力は怠らないつもりですが、考えすぎるのはよくないなって」とどこか吹っ切れた様子も。「今までは常に“最悪な想定”をして落ち込まないように予防線を張っていたんですが、最近は“いい未来”だけを想像するようになりました」と気持ちの切り替えができたことを明かした。
ネット上には《こんなにきれいな女優さんでもそんなふうに思うんですね》《同じ頃に出産したので、復帰が早いなぁと驚いていましたが、このような考えがあったのですね》《頑張って結果を出してきたからこそ、焦る気持ちもわかる》《完璧主義で頑張ればできてしまう人ほど疲れてしまう。今は少し息がつけたようでよかったです》《働く女性が出産すると必ずぶつかる壁だよね》など驚きと共感の声が多数書き込まれた。
「北川に限らず、妊娠・出産でキャリアを失うことを恐れる女性芸能人は多いでしょう。引退した歌手の安室奈美恵さんもインタビューで97年から1年間産休を取った際に焦りを感じていたことを告白しています。最近では多部未華子が3月に妊娠を発表しましたが、その後出産時期を明かさないまま“スピード復帰”。昨年7月に出産した女優の橋本マナミは産後27日で復帰しています。やはりキャリアを失うことを恐れたのかもしれません。
ほかにもアルコールのCMに出演していた場合、妊娠が発覚すると降板するのは暗黙の了解で、契約書には“妊娠しないこと”と記載される場合もあるそう。実際に女優の小雪は妊娠発表後にサントリーのCMを降板、菅野美穂は降板後に妊娠を発表しました。妊娠・出産・子育てと仕事の両立についての悩みは芸能界にもあり、ともすれば大きな仕事を失いかねないということですね」(芸能記者)
芸能人といえども妊娠・出産・子育てについての悩みは、一般女性と同様に大きな課題と言えるのかもしれない。
(柏原廉)