NHKが10月29日、大みそかに放送される「第72回NHK紅白歌合戦」の司会を発表。女優の川口春奈と俳優の大泉洋、同局の和久田麻由子アナウンサーが務めることが判明した。
川口は昨年1月19日から今年2月7日まで放送された大河ドラマ「麒麟がくる」に主人公・明智光秀の幼なじみであり織田信長の妻でもあった帰蝶役で出演。来年前期の朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」に主人公の姉役として出演予定であることから起用が決まったと思われる。
大泉は昨年も“白組司会”を務めており、持ち前のトーク力やユーモアなどが評価され再任。来年は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演予定でもあり、07年から続くNHKの音楽番組「SONGS」に18年5月から番組責任者として出演。初の司会となる川口のサポートとしても適任と判断されたと考えられる。
ネットには《川口春奈さん、代役引き受けたことがビッグチャンスにつながったね。おめでとうございます》《川口春奈さんは一時ドラマの視聴率が低いとか言われていたけど、よく耐えて頑張ってきたね》《大泉さんは観客がいてこそさらに饒舌になると思うので楽しみ! 川口春奈ちゃんは声のトーンもテンションも普段から落ち着いてるから聞きやすそうでいい人選!》など特に川口の抜擢に対して称賛の声が多数寄せられた。
「NHK紅白歌合戦は05年以降、仲間由紀恵、松下奈緒、井上真央、堀北真希、綾瀬はるか、吉高由里子、有村架純、広瀬すず、二階堂ふみら人気女優が紅組司会を務めてきました。共通するのは全員、朝ドラか大河ドラマで主演を務めた、あるいは務める予定があること。川口は『麒麟がくる』もそうですし、来年出演する朝ドラも脇役です。司会の基準とすればいずれにも該当せず、今回は15年間続いてきた慣例を初めて破った起用となります。
これはやはり『麒麟が来る』での川口の貢献が大きかったからでしょう。川口が演じた帰蝶役は本来、沢尻エリカが演じる予定でしたが、薬物事件を起こし降板。スケジュールの都合や役作りが間に合わないなどの理由で多くの女優が代役を断る中で、川口はリスクを引き受けて受諾し、放送も差し迫った19年12月3日から急ピッチで10話分を撮り直しました。NHKにとってみれば恩人でしかなく、最大の感謝の形として司会に起用したのではないでしょうか」(芸能記者)
川口にとって、今年の大みそかは忘れられない1日になるのではないだろうか。
(柏原廉)