誰でも、自信をなくしてしまうときはあるし、元気がなくなるときもあると思います。いつもキラキラしている女性だって、みんなみんな、悩むときだってあるのです。
だから、なにも“自分だけ”が悩んでいるわけじゃないんですよね。誰でも悩みながら生きている。でも、その悩みをずっと抱えながらグズグズしているのか、悩みから抜け出すように頑張ってみるのか……それはその人次第。そして、確実にいえるのは、悩みから抜け出すように頑張った人は、それだけの結果として明るく楽しく暮らせるようになっていくということです。
明るく楽しく暮らすためのポイントは“自己肯定感”。今の自分をどれだけ認めて、受け止めて、前に進んでいけるかなんです。そこで、自己肯定感をアップさせる、ちょっとしたコツを紹介していきましょう。
オススメなのは、自分を俯瞰して見てみること。自分をドラマの主役だと思い、自分の身に起きていることはドラマの中のひとつの出来事としてとらえてみるのです。自分が今いるのは雲の上。空のあたり。そこにいる自分から、地上の自分を見るという感覚です。
こんなふうにし見てみると、自分の身に起きているさまざまなことは、小さな豆粒みたいな出来事だと感じます。それに対してあれこれ言う周囲の人たちも、まるでピーチクパーチク騒ぐ小鳥たちのよう……。
こうして自分に起きている不幸と思っている出来事を、視点を変えることでとても冷静にとらえることができます。「ああ、私は今こういうドラマのこういう役なのね」と思えます。「どうせ私はダメなんだ」などと思っていた気持ちがどこかに吹き飛び、なんだかすべての出来事が楽観的に感じるようになります。
自己肯定感の低い人には、トラウマを抱えていたり承認欲求が強かったり、完璧主義の人が多いのですが、こうした特性も自分を俯瞰して見てみることで、かなり変化していきます。世の中に起きているほとんどのことは些細なこと。だから、「ま、いっか」と思えるようになるのです。
この感覚が、自己肯定感を高めるためには効果があるんです。自分に起きていることがとても大きなことと感じていたときには、それが“自分はダメな人間だからだ”というネガティブさを生み出していました。でも、今度は違うのです。どれもこれも、起きていることは小さなこと。そう思えることが、ありのままの自分を認めることにつながっていくのです。
(恋愛カウンセラー・安藤房子)