お笑いタレントの有吉弘行が11月14日放送のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN)に出演。女性の救助で埼玉県越谷署から感謝状を送られたタレントのボビー・オロゴンについて言及した。
ボビーは10月9日、同県越谷市内をランニングしていたところ、元荒川出津橋付近で溺れていた女性を発見し、救助。これに同署が感謝状を送ると、ボビーは11月13日に自身のツイッターアカウントを更新し、「警察から感謝状もらっちゃったよ オレ大したことしてねーのにな」とツイート。困惑した表情の顔文字に加え、実際に送られた感謝状の写真も公開した。
そこには「あなたは令和3年10月9日」「元荒川出津橋付近において身の危険を顧みず人命を救助されました。ここに感謝の意を表します」などと、ボビーの勇敢な振る舞いに対する謝意が綴られている。
ボビーといえば、2020年5月に埼玉県内の自宅で、妻と口論の末に顔を叩いてしまい、駆け付けた警官が暴行容疑で現行犯逮捕。また、古くをさかのぼれば、2006年にも当時の所属事務所内で大暴れするトラブルを起こしたこともある。
そうした経緯があることから、有吉は今回のボビーの人命救助について「プラマイ・ゼロだね。奥さん殴って、人を助けて、これでまぁプラマイ・ゼロでしょう。許してあげますか」と辛口ながらもその行いを評価。ただ、「奥さんと揉めて、DVっていうのがあったじゃない。あれで、当然マイナス。バツ。で、川で人助けたんで、1つマルをあげましょう。で、事務所で大暴れしたのがあるんで、バツ。あ、マイナスですね」とこれまでのボビーの暴力騒動の多さに言及。続けて、「まだマイナスですね。もう2~3個、善行を重ねましょう。じゃないと、あなた、地獄に落ちるわよ!」と今月8日に83歳で他界した占い師・細木数子さんの名ゼリフを添えつつ、ボビーにさらなる善行を求めた。
「『オレ大したことしてねーのにな』などと、“ボビー節”で感謝状をアップしたツイートには、『すごいです。普通の人はそんな体力もないので難しいです。ピンチな人を助けてくださり本当に有難うございます』『ボビーは本当に素晴らしいことをしてくれました』と絶賛するリプライが多く寄せられました。
もちろん、この行いとDV騒動は別件であり、人命救助がそれを帳消しにすることにはつながりませんが、『プラマイ・ゼロ』『まだマイナスですね』などと指摘した有吉には、『いくらネタとはいえ、善行悪行をポイントでイジるのは趣味が悪い』『こういうのは個々の事例に対して評価するのがいいと思います。DVする面もあるし、人を救助する優しさと勇敢さも持つ人なのでしょう』『今回の件はいいことをしたのだから、素直に評価されるべきだと思う。人命救助なんてなかなか出来ない』『そういう言い方はよくない。それはそれ、これはこれ』『何をえらそうに評価してんだよ』などのツッコミも散見。川で溺れた女性を救助することは勇気のいる行為であり、その点は過去の騒動を抜きにして、素直に讃えるべきだとする声が多かったようです」(テレビ誌ライター)
現在では格闘家としても活動し、鋼のような屈強なボディのボビーだが、そのたくましさと勇気は、今回のように困っている人を助けることに使ってほしいものである。
(木村慎吾)