タレントの上沼恵美子が11月15日放送のラジオ番組「上沼恵美子のこころ晴天」(ABC)に出演し、ベテラン歌手の歌唱力の変化について言及した。
この日の放送では、大御所歌手の天童よしみをゲストに迎え、加齢とともにどうしても下がってしまいがちだという歌い手の歌唱力についてトークを展開。「喉も絶対に年いくと思う」と語る上沼は、67歳の天童に関して「年いってないもん。凄いと思う」と称える一方、歌番組を見ていると「いろんな方がお出になります。下手になった人が多いなぁ!」とボヤき始めた。
「致した方ないんですけどね。ビックリしますね。あまりの下手さにソファから転げ落ちたこともあります、最近」と辛口モードに突入した上沼。「歌唱力が変わらない方っていうのは、本当に数えるぐらいです。昔から歌番組が好きでよく見てるから」とし、年齢を経てもその技術に衰えが見られない歌手の例として、「天童さんでしょ、五木ひろしさんは変わらない。鳥羽一郎さん、渋みが出てきてよくなってる」などの名前を挙げた。
一方で、上沼は、歌唱力の衰えを感じる歌手に関し、「もうやめてよっていう人います。これは(名前は)絶対言いませんよ、私。言ったらいろいろ言われるから」と、名前こそ出さないものの引退を望むレベルだという。また、「でも、これ見ていただいたらわかると思いますね。“どないしたん?”っていう」と話すと、天童も「だいたいわかりますね」とおおよその目星が付いている様子。上沼はさらに「20人ぐらいいるんですよ。その、“どないしたん?”みたいなのが。もともとは上手かっただけに寂しい。歌が台なしっちゅうのがあるわけですよ」と、厳しく言い放った。
「デビュー当初には演歌歌手の北島三郎からもその歌唱力を評価され、いくつものヒット曲をリリースした実績のある上沼だけに、同業者への要求は高いようです。ベテラン歌手の衰えに対する上沼の辛口クレームに対し、ネット上には『わかります。好きだった歌手が下手になったなというか、声が出ていないな、声が歳をとったなと』『歳を重ねてごまかして現役を続けている方々、たくさんいらっしゃいます』『熱烈なファンだった歌手の久しぶりの歌を聴いて愕然としてしまうことはあるね』などの共感が集まったほか、年齢を重ねても美声やクオリティを保ち続けるケースとして、『ささきいさおさんが「宇宙戦艦ヤマト」を歌っている姿を見てビックリ! 背筋はピンとしているし、歌声も衰えが見えなかった』『そしたら、やっぱり玉置浩二さんは物凄いんだと再確認しました。むしろ、63歳の今のほうがいいなんて』『小田和正もバケモノ』といった名前を推す声も並んでいます。
ただ、上沼がソファから転げ落ちるほどにガッカリし、天童も心当たりがあるという“衰えの見られる歌手”が誰を指すのかは気になるところですね」(テレビ誌ライター)
そんな辛口な上沼も納得の五木ひろしや鳥羽一郎は、玄人から見ても脱帽レベルの歌唱力をキープできているということなのだろう。
(木村慎吾)