11月26日放送の「最愛」(TBS系)第7話で大量の血を流しながら亡くなった橘しおりを演じた田中みな実の女優としての評価が一変したようだ。
この日の放送では、しおり自身が15年前の事件をドラマ冒頭で明かした。大学時代に大輝(松下洸平)が所属していた白山大学陸上部との合同練習に参加していたこと、合同合宿のために梨央(吉高由里子)の父(光石研)が寮夫を務める大学寮で寝泊まりしたことがあったこと、壊れかけた洗濯機に難儀していたしおりを梨央が助けてくれたことから、しおりが梨央に赤いシュシュをプレゼントしたこと、暴行犯の渡辺康介(朝井大智)に薬を使われ身体の自由を奪われたしおりが、犯行に及ぶため康介から抱えるようにして歩かされていた時に梨央と出会い、梨央は康介から「気分が悪いそうだから」と聞かされ、しおりの異変にまったく気付かなかったこと、暴行されてからしおりが大学を休学したこと、両親が離婚し、自身の就職が上手く行かなったこと、さらには康介の父・昭(酒向芳)を殺害したかのようなことまで告白。そのため、ドラマを視聴しながらネット上で感想を述べ合う人の間では「橘しおりの長尺モノローグは死亡フラグ?」「しおりが昭を殺害した真犯人のように思わせておいて、今回で死亡退場とか?」といった指摘がドラマ放送開始直後からあがっていたが、その通りとなったのだ。
「これまでは田中の演技に対して批判の声が多かったのですが、今回の放送で女優としての評価が上がったようです。『あの日から人生が一変しました。なのにあなたは世界を変える30代。こっちは息をするのもやっとの思いで生きてきたのに。こんな不平等なことってあります?』と涙で潤んだ目をして吉高演じる梨央に訴え、さらに『あの男が15年前にこの世から消えててくれたことがせめてもの救いです。でも、あの父親は最後まで謝ろうとしなかった。親も息子も殺されたって仕方ない。罪を犯した人間は報いを受けるべきなんです』と持論を述べました。
この一連のシーンにネット上では『田中みな実の演技いいじゃん』『自分の意見を述べる役が田中に合ってる』『今までの演技の中でいちばんよかった』『梨央に対しては逆恨みだと思うけど、言いたいことがよくわかった』など、称賛の声があがっています」(女性誌記者)
演じたキャラクター・橘しおりの見せ場を好演した田中。ネット上では現在、しおりは殺害されたのか自死したのか、殺害されたとするならその犯人は後藤(及川光博)なのか別の人物なのか、活発に議論されているということは、女優として確かな役目を果たしたと言えるのではないだろうか。