お笑いタレントの明石家さんまが12月4日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」(MBS)に出演。器物損壊容疑で現行犯逮捕され、釈放された歌手の鬼束ちひろについて言及した。
鬼束は11月28日、体調が悪化した友人を搬送するために呼んだ救急車の後部ドアを蹴って凹ませ、現行犯逮捕された。調べによると、通行人に嫌味を言われたことでパニックになり、救急車を蹴ってしまったというが、さんまはこの報道について「腹立ってたんやろな。(通行人に)何を言われたかわかってるの? なんか失礼なこと言いよったんやな」とコメント。続けて、「で、蹴ったのが救急車。凹んだっていってたもんな。よほど腹立ってたんだって、救急車蹴るってな」「俺もこれ、笑ってしもた」などと語ると、話題は、さんまが過去に経験した中学生からの“キック被害”へと及ぶ。
さんまはかつて横断歩道で信号待ちをしていた際、後ろから中学生に臀部を蹴られるも、振り返って「ナイスキック!」と対応。「振り向いた瞬間は、殴り返そうと思ったくらい」というが、すぐに冷静になり、「もしあの時、中学生を蹴ってたら、最低1年か、半年間、(芸能活動を)休まなきゃいけなかった。それがよぎった」と反撃を思いとどまったのだという。
「さんまからのまさかの対応に驚いた中学生は直立不動状態で、逆に『すいません』といったムードになったそうです。嫌味を言われて救急車を蹴ってしまった鬼束とは全く対照的なリアクションとなり、世間からは『アンガーマネージメントは本当に大事だと思う。その瞬間の判断で、その先が無茶苦茶変わることがあるからね』『さんまさん、流石のナイス返しですね。本当に神ワザとしかいいようがない』『見知らぬガキにいきなり蹴られてナイスキックなんて言葉、すぐに出ないよ、普通は』『さんまさんって本当に心広いよね』『すごい。芸人でもなかなかこんな風に返せないんじゃない?』などと称える声が相次ぎました」(テレビ誌ライター)
鬼束についても、通行人を蹴ることはさすがに躊躇し、その怒りを救急車にぶつけるしかなかったとも考えられる。許されることではないが、さんまのような“神対応”で返すことはなかなか難しいのかもしれない。
(木村慎吾)