木村拓哉は2022年早々からフルスロットルだ。元旦に明石家さんまとの正月恒例特番「さんタク」(フジテレビ系)がオンエア。さんまは、同月19日に発売される木村の2ndアルバム「Next Destination」に収録されている新曲「Born ready」を作詞している。この2年ぶり2枚目となるオリジナルアルバムを引っ提げて、2月5日から1カ月かけて兵庫、広島、愛知、神奈川をツアーで回る。さらに、上映日未定ながらも織田信長を演じた東映創立70周年記念主演映画もあり、俳優としても目が離せない。
SMAPが解散して、この大みそかでちょうど5年。この間、同級生で元メンバーの中居正広はジャニーズを去り、数少ない先輩の少年隊が解散、新人時代から尊敬していた元男闘呼組の岡本健一はエージェント契約に切り替え、取り巻く環境が大きく変わった。それでも木村のポジションは不変。後輩のよき道しるべとなっている。
今では「木村拓哉」の4文字は誰もが知るところだが、その由来はあまり知られていない。
「拓哉は、父の秀夫さんと母の方子さんが付けたもの。“拓”は自分で開拓、切り拓くという意味を込めたそうです。“卓”ではないところがミソ。“哉”は作家の志賀直哉から取ったもの。おそらく、ご両親が愛読していたのでしょう」(芸能ライター)
小学生の頃の木村少年は、「書くのが面倒くせぇ」という理由で自分の名前が嫌いだった。周りには“哉”ではなく“也”の友人が多かったため、画数が多い自分の名前に「みんなは“也”なのに」と思ったこともあったという。志賀直哉が由来であることは親から聞かされており、小6の時に作品を読もうと試みたが、挫折した。
方子さんはかつて食育関連の講演会を数多く開いており、木村少年の貴重な幼少期の実話が聴けるとあって大人気だった。ところが、徐々にスピリチュアル方面に傾倒していき、15年には会員制活動団体のYouTubeに出演。育児中からおよそ16年間にわたって安定剤や睡眠薬が手離せなかった衝撃告白をしており、2人の息子との交流は希薄になったという。
木村は妻でタレントの工藤静香と結婚21年を迎え、フルート奏者の長女・Cocomiとモデルの次女・Koki,の4人で暮らしている。家族全員が表に出る仕事に就いたことによって、長年封じてきた子どもたちの幼年期の写真をインスタグラムで公開。Koki,は来年、主演映画の公開を控える。
人生を切り拓いたことで両親の思いを具現化した木村。母親との距離はできたようだが、温かな家族が彼を包んでいる。
(北村ともこ)