お笑いコンビ・千原兄弟の千原せいじは、強引かつ荒々しい手段によって、自らの不満を爆発させたと言えるだろう。
発端となったのは、11月8日に更新したインスタグラムの投稿である。この日、せいじはウーバーイーツを利用し、まぐろ丼を注文するも、実際に自宅に届いた商品は、店舗のメニュー画像とはかけ離れたものだった。
せいじは、店舗が公開しているメニュー画像と届けられたまぐろ丼の画像を並べた上で、「全然ちゃう感じのやつきた。Uberってこんなんなん?」と不満を表明。本来添えられているはずの玉子焼きやネギトロが付いていないことがわかる。しかし、ハッシュタグには注文した持ち帰り寿司の店舗名を記載していたことから、大きな騒動に発展することになった。
「10万人ものフォロワーが閲覧するインスタグラムにチェーン店の店舗名をさらしてしまったことは、やはりせいじの大きな落ち度と言えるでしょう。また、イメージと異なる商品が届いたことに『Uberってこんなんなん?』と嘆いたせいじでしたが、ウーバーイーツのサービスは、あくまで商品を店舗から注文者の手元へ配達すること。その商品のクオリティには関与していないため、ネット上では『ウーバーではなく店の問題』『なんでウーバーに怒ってるのかが謎』『サービスをあまり理解していないのはわかるけど、ウーバーからするととばっちりだな』などのツッコミが相次ぐことに。中には、メニューと異なる商品が届いたことへの同情の声もありましたが、やはり、まず初めにやるべきことはインスタグラムにさらすことではなく、店舗に連絡を入れることではないかという指摘が大半となりました」(テレビ誌ライター)
なお、さらされた側の店舗は、せいじに誤った商品を届けてしまったことを認めているが、芸能界の先輩・後輩からも、今回のせいじによる“公開処刑”投稿に対する苦言が寄せられた。
同じ吉本興業の先輩であるダウンタウン・松本人志は11月21日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)において、「確かにこの写真見たらビックリする。千原ジュニアが来ると思ったら、せいじが来たみたいな」と届いた商品の違いに関してチクリ。続けて、「僕はこういうのは絶対しない。俺は黙って食べるわ。もういいかなとあきらめる」とコメント。また、「芸能人の方、意外と、ウーバーイーツに当たり強くないですか?」とし、「俺は便利に使わせてもらってますけど」と語っていた。NMB48の渋谷凪咲も、51歳のせいじの暴走について「私たちの世代と、大人の方の世代って、ちょっと捉え方が違うかなって思って」「その時の感情に任せて怒った時に投稿するのって、周りへの配慮がなくなったりもするじゃないですか」「今の時代に合わせたSNSの使い方をやったほうがいいかなと思う」などと物申していた。
一般人とは比較にならない影響力があることから、やはり、芸能人は一時の感情でウーバーイーツや、飲食店に対するクレームを入れるべきではないのかもしれない。
こうした炎上のケースから学び、2022年は、徐々にタレントとウーバーイーツの付き合い方にも変化が見られることを期待したいところだ。
(木村慎吾)