元NHKアナウンサーで、現在はフリーの有働由美子が12月20日放送の「さんま・上田・有働!今だから話します亀梨・藤井・水卜日テレキャスター大集合SP」(日本テレビ系)に出演し、NHK時代のクレームの対処方法を紹介した。
有働は、1991年春から2018年3月まで、NHKにおよそ27年間在籍。その中で、“今だから話せる秘話”として披露したのが、同局に寄せられた苦情にまつわるエピソードだった。新人で、(NHK)大阪放送局にいた時に衣装代は出ず、自分のブラウスを着ていたら、それがいささか透けた布地だったという。さらに、そのことでクレームの電話がかかってきたのだとか。
すると、その電話を「自分で受けちゃって」とし、「(電話の)交換がお休みで、直接アナウンス室に電話がきた」という。電話の相手から「今のアナウンサー、スケスケだ」との苦言を呈されると、有働アナは「『あれは視聴者サービスです』って言いました」と当時の返答を明かし、共演者を驚かせていた。
「これにはネットから『そのバイタリティ、素晴らしい。だから今も現役で活躍できてるんだなぁと感心します』『有働さんのこうした天然系に好感が持てる。恐縮して謝罪に徹すれば、相手はつけ上がってしまうと思うが、“視聴者サービスです”と軽くいなされれば、妙に納得してしまう』『有働さんも、ああ言えばこう言う。大阪人らしい対応ですね』『私含め、多数は何故と思いつつもすぐに謝って終わらせようとしてしまいます。有働さん本当に好きです』『有働さんらしくて笑っちゃいました。NHKのアナウンサーってなかなか親しみがわかないけど、有働さんだけはNHK当時から大好きでした』などの好意的な反応が寄せられ、まさかのクレーム対応術に『素敵です!』とする人が多かったです」(テレビ誌ライター)
2011年5月27日放送のNHK情報番組「あさイチ」では、番組終盤に視聴者からのファックスを紹介するコーナーにて、「まず苦情が来たのでこちらからご紹介します」と切り出し、「有働さんの脇汗は見てられません。同じ女性として平気で脇汗を見せているのが信じられません。テレビ人として見苦しいのは信じられません」とのクレーム内容を有働本人が読み上げたこともあった。これを受け、有働は笑顔で「すみません」と謝罪し、この潔さに「有働さん男前」「むしろ好感度上がった」とする声が続出したのだった。
もしかすると、透けた衣装へのクレーム対応の経験から、こうした思わぬ指摘にも意に介さず“男前対処”ができたのかもしれない。
(木村慎吾)