女優で歌手の神田沙也加さんが12月18日、札幌市内で急死し、衝撃が走った。
主演ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の公演先だった同市内のホテル高層階から転落。北海道警は20日、死因は外傷性ショックだったと発表した。父で俳優の神田正輝、母で歌手の松田聖子は21日、札幌市内で営まれた密葬に参列。最後の別れを惜しんだ。
その裏で、一見すると神田さんと全く関係のないはずのジャニーズ事務所のアイドルグループ「SixTONES(ストーンズ)」のファン、通称“スト担”がツイッター上で批判される騒ぎがあったという。
「神田さんの重体情報が飛び交ったのは18日深夜。ちょうどニッポン放送にて、SixTONESのラジオ番組が放送されていたタイミングでした。番組では、リスナーのスト担が番組の関連ワードをツイッターに投稿し、ツイッターのトレンドランキングに入れようという企画『トレンドストラックアウト』を実施しました。しかし、そこに神田さんの重体情報が流れたことで、関連ワードがツイッターのトレンドランキングの上位に食い込むことに。神田さんが重体になっていることを知らなかったのか、一部のスト担はこれを不快に思い、『まって3位神田沙也加にとられた』『何? 神田沙也加さんに奪われだしたぞ!』と投稿。人命に関わる事案にもかかわらず、結果的に不謹慎なツイートが飛び交ったことで、ほかのスト担も疑問視し、一部のスト担が叩かれて炎上することとなりました」(芸能記者)
事態を重く見たニッポン放送は翌19日、ツイッターで謝罪声明を発表。「12月18日の番組内でお送りした、番組スタッフ発案の企画『トレンドストラックアウト』について、皆様から頂戴したご意見、ご指摘を真摯に受け止めるとともに、不快な思いをされた皆様に、謹んでお詫び申し上げます」とした。
「『番組スタッフ発案』と断ったことに、ニッポン放送サイドのジャニーズ事務への気遣いがうかがえます。ストーンズのメンバーではなく、局側が全面的に悪いと謝罪した格好です」(前出・芸能記者)
一方で、炎上の予兆はあった。
「スト担はかねてより、ストーンズのメンバーがテレビやラジオなどに出演するとすぐ、自身のツイッターにグループ名やメンバーの名前を書き込み、そのワードをツイッターのトレンドランキングの上位に押し上げようとしてきました。例えば、今年1月期に放送された、KAT‐TUN・亀梨和也主演のドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)では、ストーンズの松村北斗が捜査班のハッカー役を好演。ドラマが放送されるたびに『松村北斗』といったワードをつぶやき、ツイッターのトレンドランキングで上位に押し上げようとしていたんです」(女性誌記者)
この現象をストーンズのラジオ番組スタッフは活用しようとしたのだろうが、結果的にあまりに不謹慎な事態を招いてしまったようだ。