放送中のNHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で初代ヒロイン・安子の章で、女中から社長夫人へと転身した雪衣を好演した岡田結実。女中として務めていた雉真家の次男・勇(村上虹郎)に恋心を抱いていた雪衣は、12月8日放送の第28話で、仕事に行った安子(上白石萌音)を待つ幼いるいから「なんでお母さんは、私をここへ連れてきたん?」と質問され、「私もよう知らんのです。じゃけど、安子さんは、あきらめたんじゃと思います。女手ひとつでるいちゃんを育てることをあきらめて、雉真の家にお返ししようと決めたんじゃ思います」と返答。この「呪いのような言葉」を覚えていたるいは、安子がロバート(村雨辰剛)と抱き合っている様子を目撃したことと相まって、「I Hate You」と安子を拒絶。それにより安子はアメリカ行きを決意。雉真家に残ったるいと誤解したまま離れ離れに。
しかし雪衣は、12月21日放送の第37話で「ひでぇ人じゃの。今も、たった今も、安子さんのことを思うとるくせに」と言いながらも勇と一夜を過ごし、その後、男児を出産。千吉(段田安則)が亡くなり雉真繊維の後を継いだ勇の嫁となったため、ネット上では「雪衣がしたたかすぎて怖い」「安子の娘であるるいが雪衣に大事にされていたわけがない。雪衣は跡取り息子を産んで社長夫人に納まっているけれど」「役だとわかっていても、岡田結実ちゃんを嫌いになってしまいそうなくらい雪衣がイヤ」といった言葉があふれた。
「これまでは明るく元気なキャラを演じることが多かった岡田ですが、心の闇が垣間見えるダークな雪衣をしっかりと演じたことによって、女優としての株が急上昇しているようです。岡田は2016年7月15日放送の『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ系)にひな壇出演した際、MCの上沼恵美子から『辞めません? 芸能界』『あなたは芸能界でこういうひな壇とか座ってね、だいたい道がわかるんです。モノになる人じゃないです』『結実ちゃんみたいな人が200人ぐらい来て、そして消えていきました。そんな人ばっかりです』などと一方的に言われ、トラウマになったと公言しています。
『カムカムエヴリバディ』では、幼いるいに“呪いの言葉”を聞かせる雪衣を演じた岡田ですが、実生活では上沼から“呪いの言葉”聞かされていたということは、雪衣の役作りにこの時の心情を活かせたのかもしれませんね」(テレビ誌ライター)
岡田のダークな一面を生かした次回作が楽しみだ。