お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が1月4日に自身のYouTubeチャンネル「ナイツ塙の自由時間」を更新し、昨年12月31日に生放送されたお笑い特番「笑って年越したい! 笑う大晦日」(日本テレビ系)に関する持論を述べた。
同番組は、長く日本テレビの大晦日を盛り上げてきた「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない」の後継番組として放送。ナインティナイン、バナナマン、千鳥ら人気MC芸人が一堂に会し、大きな話題を集めたが、平均世帯視聴率は第1部が7.2%、第2部も5.6%と振るわず、前年の「ガキ使」からおよそ10ポイントも下落。大晦日における民放トップの座を失う結果となっていた。
番組では、ナイナイら豪華メンバーが宴会スタイルで芸人のネタを見守る演出もあり、一部のセットに据えられたテーブルには酒やオードブル、寿司といったご馳走が並ぶなど、さながら忘年会の様相を呈していた。これに関し、塙は「テレビでさ、芸人がワイワイ話すのは俺は好きじゃないのよ。年末に酒を飲んだ芸人が『自分は今年はこうだった』と話すのを聞いて、誰が楽しいんだろうと思っちゃうのよ」と正直な感想を口にした。
続けて、「ネタは芸人が考えるもので、スタッフさんからすれば、ネタだけをやると『自分で考えてない』って気がして嫌なのかもしれないけど。後を任されてる芸人さんも大変だったと思うし、フジテレビの『ヒットパレード』と同じような内容だったしさ。スタッフさんはみんないい人だったと思うけど、なかなか難しいよね」とテレビ制作に携わる人たちの苦悩を慮った。
「年末ということもあり、『笑う大晦日』ではお祭り的なムードが立ち込め、生放送中にMC芸人が酒を飲むという珍しいシーンがありました。頬を赤くした人気芸人たちの緩い世間話のようなトークも、一部からは好評を博したものの、『誰が楽しいんだろう』と疑問視した塙の見解には、ネットから『その通り。まだネタだけならよかったが宴会が始まり、チャンネルを変えました。内容もグダグダで興醒め』『塙さん指摘の通りだと思う。とにかく無秩序に芸人を集めたはいいが、それを活かさなかった制作側に問題があったのだろう』『ただでさえ最近は、内輪で盛り上がってるっていう感じの番組が多いのに、それの極みみたいな番組だったと思う』『本当にグダグダで1ミリも面白くなかった』『内輪でワイワイやってるだけで視聴率が取れると?』『塙さんの意見に同感です』などの声がズラリ。酒を飲ませて、普段は見られないような芸人の素顔や砕けたムードを期待したのかもしれませんが、結果的には緊張感がなく、締まりのない特番となってしまったと感じる人が多かったようです」(テレビ誌ライター)
これにより、早くもネット上には「ダウンタウンがいかに偉大だったのかがわかる」「2022年はガキ使でお願いします」と「ガキ使」の「笑ってはいけない」シリーズの復活を求める声が噴出。日本テレビは大晦日特番の在り方を再考する必要があるのかもしれない。
(木村慎吾)