俳優・木村拓哉が1月1日放送のフジテレビ系特番「さんタク」に出演し、スペインの強豪サッカークラブ・FCバルセロナのユニフォームを着用するひと幕があった。
番組では「奇跡を追い越せ! 2人同時チャレンジ」と題したスポーツ企画を放送。木村と、お笑いタレント・明石家さんまがボウリングとバスケットボール、サッカーの3競技で、2人同時にストライク&ゴールを目指すコーナーだったが、最後に挑戦したサッカーでは、2人同時にシュートし、ともにクロスバーへ当てれば成功という、超難関チャレンジとなった。
そして、この最終競技に挑んだ際の木村のファッションがファンの間で大きな注目を集めることに。緑色の芝生を模した室内コートに立った木村の出立ちに対し、さんまは「これ着てきよったで、バルセロナやで」と木村の着用したシャツに言及。続けて、「背中見てあげて」と木村をクルリと回し、ユニフォーム背部に「RONALDINHO(ロナウジーニョ)」「10」とプリントされていることを強調してみせた。
また、番号部分には、元ブラジル代表MFロナウジーニョによる直筆サインも入っており、サッカー好きのさんまからすれば、木村のユニフォームは“超至宝モノ”ということになる。
しかし、木村にとっては“至宝”の意味が、さんまとは少々異なっていたのかもしれない。実は、木村のこのサイン入りバルセロナユニフォームは、かつてSMAPで同じ釜の飯を食った戦友からプレゼントとして贈られたものだったのだ。
「さかのぼること、およそ15年前。SMAPがそろって出演していたバラエティ番組『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)にて、木村を始めとするメンバー全員にこのシャツをプレゼントしたのは、俳優・草なぎ剛でした。同番組内で、草なぎはロナウジーニョの自宅を訪れる企画に参加し、その土産として、木村、中居正広、香取慎吾、稲垣吾郎らにサイン入りユニフォームを持ち帰っています。草なぎがほかの4人にシャツを渡すと、木村はメンバーそれぞれの名前がシャツの背部に記載されていることを発見。『マジでー!?』『“タクヤ”って入ってる』『すげー!』などと興奮し、誰よりも早くそのシャツを着用すると、振り返って背中部分をアピール。ロナウジーニョからの直筆サインを見せつけていました。
その際のサインと、今回の『さんタク』で着用したシャツに記載されたサインは完全に一致しており、いずれのシャツも2007‐2008シーズンのバルセロナの、同年限りの限定モデルです。15年の時を経て、草なぎからもらったこのシャツを番組で披露した木村の粋な計らいには、ネットでも『これ、つよぽんからもらったやつ!』『これを着て、さんタクでゴールキックチャレンジをやったのは大きなメッセージですね』『すごい! やっぱりメンバー思い。かっけー』などの声が飛び交いました」(テレビ誌ライター)
なお、草なぎは2012年4月3日、東京都内で行われたフジテレビ系ドラマ「37歳で医者になった僕~研修医純情物語~」の制作発表に出席した際、「人生をやり直すなら何になりたいか?」との質問に「ロナウジーニョ」と回答。2007年に同選手のモノマネキャラである「クサナギーニョ」に扮して、スペインにある同選手の豪邸を訪問した「SMAP×SMAP」の企画を思い出し、「リビングが広くて、海が見える家で、凄くいい所だった。住んでみたい」と憧れを口にしていた。
ほかのSMAPのメンバーもまた、そんな“ロナウジーニョ好き”な草なぎからのプレゼントを今でも大切に保管しているのではないだろうか。
(木村慎吾)