脚本家の三谷幸喜氏が4月から「新・情報7days ニュースキャスター」(TBS系)の総合司会を務めることを1月18日、ニュースサイト「スポニチアネックス」が報じた。同記事によると3月いっぱいで同番組を卒業するビートたけしの後任として三谷氏を抜擢。同局の安住紳一郎アナウンサーとタッグを組むという。
三谷氏は情報番組の司会は初挑戦だが、局側の依頼を熟考した上で“60歳の新たな挑戦”として快諾したという。また、安住アナとは互いの連絡先も知っている旧知の仲。三谷氏は出演番組で台本通りにならない自由な振る舞いを見せることも多いが、安住アナがどう舵取りするのかも見どころだという。
しかし、三谷氏は現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を担当中。そのためネットでは《これは新鮮な人選。でも「筆が遅い」との演者さんの声を聞いたことありますが、本業に影響しない程度でお願いしたいですね》《三谷さんも大河の仕事が忙しい時期によく引き受けたな》《演者さんからの「本が遅い」でお馴染みの三谷さんかぁ。テレビで見ているほうは楽しみだけど、三谷組常連の演者さん・スタッフさんは、今からため息かもですね》など期待と不安の入り交じった声が続出した。
「三谷氏はかつて遅筆で有名で、1996年のドラマ『龍馬におまかせ!』(日本テレビ系)では、次回予告で撮影中の様子を流しながら主演の浜田雅功による『まだ脚本も撮影も出来てません!』というナレーションを入れたことがあるほど。さらに同年の舞台『巌流島』でも脚本の遅延によって、ついに公演初日が大幅にずれ込む事態となり、佐々木小次郎役の陣内孝則が降板しています。この事件をきっかけに三谷氏は『今後、同様なことを起こしたら筆を折る』と宣言し、改心。以降は遅れるようなことはなくなったと言われています。
大河ドラマについては過去2作を手がけた経験から三谷氏は『書き上がるのに大体2年かかる』と連載中のエッセイ『三谷幸喜のありふれた生活』(朝日新聞)で明かしています。脚本の進捗状況についてはすでに折り返し地点に来ていること、さらに今夏までには書き終えて以降は舞台や映画の仕事に取りかかること、20数年ぶりとなる民放の連続ドラマの企画も動き始めていることなどを明かしています。計画的に仕事を進めているようなので、土曜夜の生放送に出たとしても大きな影響はないのでは。いざとなれば“欠席”するかもしれませんが」(芸能記者)
始まったばかりの大河ドラマも好評なだけに順調に仕事を進めてもらいたいところだ。
(柏原廉)