タレント・和田アキ子が2月13日放送の「アッコにおまかせ!」(TBS系)に生出演し、北京五輪・スキージャンプ混合団体で涙ながらの健闘を見せた高梨沙羅選手に労いの言葉を贈った。
この日の放送では、冬季五輪における日本人メダリストの活躍を伝えるとともに、メダル獲得が期待されていた高梨を襲ったスーツの規定違反騒動について報じた。
高梨は1回目のジャンプで103メートルの記録を出すも、太もも回りのサイズが2センチオーバーしていたとして失格の判定を受けることに。傷心の状態で臨んだ2回目にも、98.5メートルのジャンプを見せたが、直後に泣き崩れる様子が映されていた。
2018年の園遊会参加時に高梨と交流があったという和田は、今回のジャッジについて「(ジャンプする)前にわからないんですかね」と嘆きつつ、「どっちがどうとは言えない」ともコメント。続けて、「失格ってわかった後のね‥‥あぁ、もう、今でも泣きそうだけど」と声を震わせながら、「2回目の沙羅ちゃんがよく飛べたなと思って」と、精神状態が心配される中でも果敢に大ジャンプを見せた高梨を称えた。
また、「だって、もうヘルメットのあそこから、辛い顔がわかってくるのよね。その気持ちは本人しかわからない辛さ。それを考えたら、メダルとかの問題じゃない。気持ちでウチらは褒めてあげたい。ほかの言葉はいらない。よく頑張ったとしか」と語った。
「和田は10日に更新した自身のインスタグラムアカウントでも、メダル獲得が叶わず失意の結果となった高梨について『本当に、よく頑張りましたね』と綴り、ハートマークも添付。園遊会での横並び画像も公開したこの投稿には、2万6000の“いいね”とともに、『アッコさん、優しいですね!』『あなたの様な広い心の方が沙羅さんをたくさん癒してあげてください』『アッコさんのこのひと言でなんか気持ちが晴れました』などの書き込みが集まっています。
また、『おまかせ!』でのコメントにも、『天国から地獄のような展開ですからね。どんなに失望したことか』『高梨選手は凄く立派だと思います。アッコさんの言う通りですね』『和田アキ子さん、嬉しいコメントです』『言ってくれて嬉しいよ、ありがとう』などの声が並びました」(テレビ誌ライター)
高梨選手は8日更新のインスタグラムで「今回、私の男女混合団体戦での失格で日本チーム皆んなのメダルのチャンスを奪ってしまったこと、そして、今までチームを応援してくださった皆様、そこに携わり支えて下さった皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした」と謝罪。これにも「高梨さんは謝る必要ないですよ!」「感動をくれてありがとうございました」などの応援コメントが6万件以上も集まるなど、和田と同様、結果よりも奮闘を称える人が多かったことがうかがえる。
メダルが獲れるか獲れないかにかかわらず、高梨のジャンプは日本の視聴者に感動をもたらすものだったと言えそうだ。
(木村慎吾)