女優の篠原涼子が3月6日放送の「行列のできる相談所」(日本テレビ系)に出演し、かつてのレギュラー番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)で受けた扱いについて振り返った。
今や映画やドラマの出演が続く篠原について、司会のお笑いコンビ・フットボールアワーの後藤輝基は「篠原涼子さんといえば、大女優ですけども、我々は本当にイメージがあるのは『ごっつええ感じ』。コントをやられてたんですよ」と、異色のキャリアとなっている点を指摘した。
1991年から1997年まで放送されていたこのお笑い番組において、ダウンタウンの松本人志、浜田雅功、今田耕司、東野幸治ら、吉本興業の芸人とともにコントを披露していた篠原。アンジャッシュ・児嶋一哉が「めちゃくちゃ体を張ってましたよね。(コントの中で)キスとかしてませんでした?」と尋ねられ、「たくさんの方々にキスはされました。東野さんもキスしましたし。数が多くて、ちょっと覚えていない」と苦笑しながら振り返った。
これに、ユーチューバー・フワちゃんが「ガンバレルーヤとかより体を張ってたんだね」と驚くと、篠原は「そうかもしれないですね」と女芸人以上の苦労があったことを明かしていた。
なお、篠原は2月26日放送の「人生最高レストラン」(TBS系)の中でも、天然キャラとして見られることが多い要因について「それも『ごっつええ感じ』で作っていただいた、本当の自分が出たのかも」とコメント。当時は18歳で、番組には「テレビに出られるから嬉しいっていう感覚」で臨んでいたというが、「やってみたら、なんかちょっと‥‥あれってなって」と、事前の想定とは大きくかけ離れたものになったという。「ちょっと、まぁ、何て言ったらいいんだろ‥‥後ろから羽交い締めで‥‥モミモミみたいなのが」とオブラートに包みながら“揉まれた”過去を回想。「浜田さんですよね?」との質問には、元気よく「はい!」と即答していた。
「現在では考えられないような仰天の扱いを受けていた篠原ですが、『ごっつええ感じ』への出演を振り返る際は、いつも恨み節ではなく、感謝の気持ちや懐かしむ姿勢で語っており、『人生最高レストラン』においても、『(ごっつの)最初の2年はすごい彷徨ってましたけど、それを過ぎたら段々と楽しくなってきて、家族みたいに感じてきて、離れたくない存在になりました』と表現。自分が芸能界で名を馳せるキッカケとなった番組での経験を、ポジティブに回顧する篠原に、ネット上では『今はどうであれ、ごっつのことをなかったことにしないで話すのは好感が持てる』『過去を隠さずに堂々としている篠原涼子が大好きです』『ごっつを黒歴史にしないのが好き。普通の女優さんなら封印してそう笑』『大女優なのにこの番組の話をNGにしないの凄い』など、好感を抱いたとする声が集まっています。コントによっては、下半身を弄られ、顔を埋められるようなシチュエーションもあり、篠原にとっては、良くも悪くも決して忘れることのできない体験だったでしょう」(テレビ誌ライター)
なお、「ごっつええ感じ」に出演していた女性タレントでいえば、篠原以外にもYOUや松雪泰子といった面々がおり、皆、番組終了後にも目覚ましい活躍を続けてきた。また、今田や東野といった若手も数々のレギュラー番組を抱える大御所芸人へと出世。コンプライアンスの観点から、今ではあり得ない番組内容ではあるが、後の芸能界に大きな影響を与えた番組だったことは確かだろう。
(木村慎吾)