元V6で俳優・森田剛が3月12日に東京都内で開催された主演映画「DEATH DAYS」(長久允監督)の初日舞台あいさつに監督、共演者らと出席し、同作の制作に至った経緯について語った。
生まれながらに誰もが自らの死ぬ日「デスデイ」を知りつつ、それがいつ訪れるのかはわからないという世界を舞台に、様々な感情を抱えながら生き抜く人々の姿を描いた同作。森田は劇中で、“デスデイ”に向き合う、20歳から40歳までの主人公を演じている。
森田と、妻で女優の宮沢りえが立ち上げた事務所「MOSS」の第1弾コンテンツとなった同作だが、もともとは森田による積極的なアプローチが奏功して、制作が決まったという。YouTubeで長久監督の作品に感銘を受けた森田が、電話番号を調べて「会ってください」と直接ラブコールしたというのだ。
長久監督は「ある日、『森田剛です。会いませんか?』と詐欺みたいな(留守電が)。そんなことあるワケないと、詐欺かと思ってびっくりしたけど、森田さんだったので、『会いましょう』となった」と振り返った。
実際に対面を果たすと、森田は死を取り扱った同作のテーマを発案し、「飼っていた犬が死んだ時に、一生分泣いたと思うんですよね。でも、お爺ちゃんが死んだ時には全く涙が出なかった。『これは何なんだろう』と。そういう話を長久さんにしました」と説明。実体験をベースに練られたストーリーだったようだ。
「森田は、役者としての活動に専念するべく、昨年11月にジャニーズ事務所を退所。2022年にはすでに1月公開の映画『前科者』でも、際立った演技を披露し、その才能を見せつけています。今回の『DEATH DAYS』は、熱心なラブコールから制作に至り、作品テーマも森田の実体験から着想を得たものということで、ネットには『やりたいこと溜まってたんだろうなぁ』『剛さん、自分からアプローチしてたんですね。知らなかったです。でも相手からしたら突然すぎて、ホントに詐欺だと思ってしまいそうですよね。これからの活躍も期待してます』『シャイな剛くんが自ら電話したのはすごい』『凄く積極的。剛くんのイメージが変わった笑』『“森田剛です”っていう留守電、ほしいな~』『剛くん、独立して地に足ついた感じ。楽しく仕事してるのが伝わってくる』などの反応が寄せられました。ジャニーズという大きなプロダクションから離れ、より小回りが効くフリーの特性を存分に生かすことができているようです」(テレビ誌ライター)
V6時代から役者としての才能を高く評価されてきた森田だけに、今後は映画や舞台の世界でさらなる磨きをかけていくことになりそうだ。
(木村慎吾)