あなたにとって「遠距離恋愛」とは、どれくらいの距離ですか?
神奈川県横浜市にあるネクストレベルが18~40歳の男女199名に調査を実施。その結果によると、会うのに2時間以上かかる場合に遠距離恋愛と認識している男女が89%だったそう。回答者はすべて遠距離恋愛経験者とのことですから、なんとも説得力のあるデータですね。
3月は別れの季節。同じ会社で働いていた彼が、異動で遠距離恋愛になるというケースがあります。学生カップルの場合では、就職先がどこか、実家にリターンするかしないかなど、かなりの人たちが遠距離恋愛になる可能性がありますね。
こうして考えると、春はやはり遠距離恋愛が増える季節ともいえます。そして、これが恋愛の大きな障壁となるのです。美男美女カップルなら、とくに恋愛が継続しにくいです。それぞれがモテるので、離れていると別の人が寄ってきやすいからです。
女性が年上の場合も、心配は多々あります。とくに男性に結婚願望があまりない場合は、そろそろ結婚したいと考える女性との付き合いは続きにくいです。
また、年齢問わず、お互いが外交的な性格の場合も、遠距離恋愛には向きません。すぐに人と親しくなる傾向があるので友だちが増え、どちらかの火遊びが本気の恋愛に発展するなど、現在の恋が壊れていく可能性が大きいのです。
他に、それほど仕事が忙しくなくて、金銭的にそこそこ余裕がある人も同様です。遠距離恋愛の相手と会うほどの時間はなくても、近場で誰かと会う時間や自由になるお金はあるからです。暇つぶしに通ったスポーツクラブなどでも新しい出会いがありそうです。
遠距離恋愛しても大丈夫なのは、上記の逆のパターンの場合です。加えて、お互いにあまり嫉妬深くなくてマメに連絡をとるタイプ、ポジティブでくよくよしないタイプであることです。
そして何より、相手を本気で好きかどうかです。本気度が高ければ高いほど、「壁を乗り越えて幸せになりたい」という思いが募り、ふたりとも強くなるのです。ある意味、遠距離恋愛というのは、お互いの“本気度”を試すいい機会といえそうです。
相手を好きなら、電話やオンラインはもちろん、リアルでも相手に歩み寄って会える時間を調整したりするものです。この春、遠距離恋愛になる人は、お互いの気持ちを見定めるいい機会。離れていても信頼関係が続きそうなら、その気持ちが薄れないうちに結婚してしまうのもいいかもしれませんね。
安藤房子(あんどうふさこ) 恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テストの作成やメディアでMCとしても活躍中。