お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功が3月22日放送の「ごぶごぶ」(MBS)に出演。コンビとして東京へ進出した際、“破天荒な芸風”を見せるようになった経緯を明かした。
先週に続いてゲスト出演した湘南乃風・HAN-KUNが、1980年代後半のダウンタウンの東京進出時を振り返り、当時の浜田のキャラクターについて「破天荒というか、イケイケな感じっていうのは、ご自身で“こういう風にいくぞ”っていうのを(狙ってやっていた)?」と尋ねた。
これに浜田は「そうなんですよ、あれはね」と答え、「俺がそれ(暴れる芸風)をやって、こっちに目を向けてもらったら、松本がそこでボソッと言うのが面白いから。そこを注目してほしいから、まずはこっちに目を向けなアカンと思って」と、相方・松本人志の才能を生かすための戦略だったという。
しかし、浜田はそうした荒々しい自身の芸風により、共演者や視聴者からは「まぁ、だいぶ嫌われたと思います」と苦笑。「松本は、『あ、この人、面白い人やな』って思われるけど、『隣のコイツはやかましい、鬱陶しいな』って多分、思われたと思うけど」と申し訳なさそうに語った。
そんな浜田の狙いは、ダウンタウンの大ブレイクという形で実を結ぶことになったが、「まぁ、最悪はね、東京で、『いらん、お前ら鬱陶しい』って言われたら、大阪に帰ってきたらええかっていう感覚やったから」と、当時の心境を振り返っている。
「“暴君キャラ”に秘められた浜田の策略や、松本のボケに対する絶対的な信頼が伝わり、ネット上では『浜ちゃんは特攻隊長、旗振りが似合う』『ダウンタウンが売れたのは面白さは当たり前だが、本人達がいくら面白くても結局見てもらわないと意味がないと、しっかり戦略を立てたところもある。2人とも頭がいい』『やっぱ天才なんだなぁ』『松本の才能を誰よりもわかっているからこそ、絶妙な立ち位置をキープし続けてる』『お互いリスペクトし合ってる様子が見えます』など称える反応が相次ぎました。かつて松本はラジオ番組の中で『浜田ほどの破天荒なヤツは今後もう現れない』と語り、相方の傍若無人な芸風に対する驚きを表現。浜田にとっては、松本の渾身のボケを際立たせるために必死の思いだったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
ダウンタウンは、“荒らし”の浜田と、“ボソッとボケる”松本という、役割分担がハッキリとわかれていたコンビだったということのようだ。
(木村慎吾)