今やるべきことは?世界と比較した日本人女性の健康に関する“強み”と“弱み”

 1904年にニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源の「国際女性デー」の3月8日、米国ホロジック社とギャラップ社が共同で行った116の国・地域の男女12万人以上を対象にした世界初の女性の健康に関する大型調査『ホロジック世界ウィメンズヘルス指数』の日本調査レポートが発表されました。日本人女性の健康状態は、世界の中ではどんな特徴があるのでしょうか?

 医療制度への満足度が他の高所得国と同程度で72%、質の高い医療を受けているなどの理由から妊婦検診の満足度が75% と、どちらも高い結果であったことから、日本の医療が“強み”であることは間違いないでしょう。

 一方、「予防医療」に関する指数のスコアは116位中91位とかなり低いことが判明。とくに、40歳未満の女性が過去1年間に医療従事者へ自分の健康について相談をした割合は57%で他の年代より低く、普段から検診や検査を受けて自分の健康チェックをしたりリスクを知ったりする機会が若い年齢層で比較的少ないことが分かりました。また、女性の41%がストレス、30%が不安を感じている ことも分かりました。こうしたことから、予防医療に関しては日本の“弱み”なのかもしれません。

 これらの結果を受け、日本人女性はどのような健康意識を持てばいいでしょうか。

 産婦人科医の対馬ルリ子さんは、現代女性のライフスタイルの変化により、昔に比べて女性の月経回数が増加し、婦人科の病気が増えている中で、女性ホルモンのバランスを保つことがとても重要だといいます。

 女性にとってホルモンは“お守り”のようなもの。現代女性は女性ホルモンの波に乗りながら仕事も子育てもこなしているため、ストレスを抱えこまず、自分のホルモンがどのような仕組みかを知ることが重要なんだとか。そのためには、自分の体のことを気軽に相談できるかかりつけの病院を持ち、定期的に健康診断や相談へ行くなどして予防をすることが大事なんだそうですよ。

 医療への満足度が高い日本において、ぜひ私たちも予防医療への意識を高めて生活の質(QOL)を向上し、自分らしく健康な人生を長く生きられるようにしたいものですね。

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