コロナ禍のマスク生活で「顔のむくみやたるみが気になるようになった……」という人が増えているそうです。
皮膚科医の山崎まいこさんによると、長引く室内生活で運動量が減って全身の筋肉が衰えたこと、マスク生活で話をする機会が減って顔まわりの筋力が衰えたことが原因であることが多いそう。では、コロナ禍での顔のむくみやたるみは、どのように対策すればよいのでしょうか?
■食事でむくみを改善する
山崎さんによると、むくみを内側から改善させる方法として、「レモンヘスペリジン」が注目されているのだとか。レモンヘスペリジンとはレモンに含まれるポリフェノールのことで、血管を広げる物質の生産増加や腎臓の体液調節を助ける働きがあることが分かっているそうです。
サッポロホールディングスが研究していますが、むくみが気になる健康な男女を対象にレモン由来酵素処理ヘスペリジン400mgを含む健康食品を2週間夕食後に摂取してもらった結果、朝の顔のむくみと目のまわりのむくみの改善がみられたそうです。
むくみは、本来血流とともに吸収されるはずの水分が吸収されずに溜まっている状態のため、レモンヘスペリジンが血流を促進することでむくみが改善されやすくなったそうです。
レモンヘスペリジンを摂取するオススメの方法は、「レモンを丸ごと食べること」と山崎さん。レモンの皮にはレモンヘスペリジンをはじめ、健康効果の期待できる成分が多く含まれているからのようです。レモンを皮ごとスライスして料理に加える、ジャムなどにしていつでも食べられるように保存しておくと取り入れやすいとか。さらに、栄養素を逃さず摂取するには、生のまま食べるとよいそうですよ。
■表情筋を鍛えてむくみ・たるみを撃退
食生活の工夫に加え、衰えた筋力を取り戻して、引き締まった血行のよい状態にも整えたいもの。表情筋がポンプの役割を担って血液やリンパの流れを整えますから、マスクで隠れてしまう表情の変化を分かりやすく示すために、大袈裟に表情をつくるようにしたり表情筋トレーニングを取り入れたりするのがオススメ。筋力アップはたるみの予防・改善にも重要なのです。
コロナ禍での室内生活やマスク生活は、顔のむくみ・たるみの大きな原因となります。食事やトレーニングで、ぜひ顔まわりをスッキリ整えてくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)