俳優の高畑裕太が4月6日、自身のインスタグラムを更新。介護施設で勤務していたことを明かした。
高畑は数々の料理の写真をアップ。コメントには「Twitterでは何回か呟きましたが、実はついこの間まで世田谷区の介護施設でヘルパーとして約3年間勤務しておりました。(現在も籍は置いている。)」と告白。
続けて「休職の理由としては、俳優活動をもっと勢力的に行っていきたい」(原文ママ)とし、ほかにも現在所属している劇団「ハイワイヤ」の運営見直しや企画考案のための時間を設けるために「現在は職場から離れて生活している」ことを明かした。
料理の写真は予算500円相当で作っている介護施設の昼食とのことで、そのクオリティについては「『自慢気』の一言に尽きます」と誇らしげ。「正直、芝居同様くらい沢山の人に見て欲しいと思っています」とつづった。
ほかにも介護職の前は遺品整理の仕事をしていたこと、そこの上司の紹介で介護の仕事を始めたことなども明かしつつ「働いていた3年間は自分にとってとても学びが多く、豊かな時間でもありました」「他者への『理解』を深めるという事はどういう事なのか。という事を考え続けた3年間は、自分にとってとても尊い日々でした」と回顧。最後は「今は役者として売れる事、ハイワイヤで面白い作品を創作していく事を主な目標として生きておりますが、落ち着いた折には、再び介護に関われる人生にしていきたいとも思っています」と再開に意欲を見せた。
ネットでは《芸能界には戻ってこなくていいよ》《こういうことを言うとあれだけど、やらかした人が人に接する仕事って怖い》《介護で働けば禊になるみたいなの早くなくなってくれないかな》など辛辣な声もあったが、《普通にすごいと思います。遺品整理も介護職も、本当に大変な仕事ですし、大変ゆえ人がなかなか集まらないと言われている介護職で、3年はもう中堅なのでは》《みそぎで介護職選ぶ芸能人が多い中で、3年もやってる方は珍しいですね。本当にすごいと思います。しかも遺品整理まで》など称賛の声も多かった。
「高畑は16年8月にビジネスホテルの女性従業員に性的暴行を加えたとして逮捕。その後、被害者側と示談が成立し、不起訴処分となりましたが、芸能界は事実上引退状態となりました。その後、19年に舞台で芸能活動を再開。21年に自身が主宰する劇団『ハイワイヤ』を結成しています。
芸能界ではタレントが不祥事を起こして謹慎状態になると、介護の仕事に携わろうとする流れががあります。その先駆けが09年に法律違反の薬物で逮捕された酒井法子です。実際に勉強はしていましたが、従事するところまでは行きませんでした。近年では19年に発覚したお笑い芸人による闇営業問題で、謹慎した芸人たちの何名かは介護ボランティアで数カ月ほど従事していました。20年には結果的に誤情報でしたが不貞が発覚したアンジャッシュの渡部建が社会貢献のために介護士資格やケアマネージャー資格を取得するために勉強に励んでいるという報道がなされました。
こういった流れはいわゆる『贖罪介護』とも呼ばれ、『介護をなめている』と批判が起きることもしばしば。そんな中、高畑は3年もの間、本格的に取り組んでいたので『ほかの芸能人とは違う』と評価する声があったのでしょう」(芸能記者)
今回の告白は再起の足がかりとなるだろうか。
(柏原廉)