今年はKinKi Kidsのデビュー25周年アニバーサリー。3月16日にリリースされた25周年第1弾シングル「高純度romance」は、デビュー曲「硝子の少年」を手がけた松本隆が作詞し、02年にギネス認定された「デビューからのシングル連続1位獲得作品数」と「シングル1位獲得連続年数」の記録を自己更新した。
KinKiは、関西発ジャニーズJr.のパイオニア。SMAPにとって、初の直の後輩にあたる。SMAPは人気が爆発する前の93年に、関西ローカル番組「キスした?SMAP」(朝日放送)を持っており、デビュー前のKinKiをレギュラーで起用。その縁でSMAPのコンサートにバックダンサーで出るようになり、2曲ほど歌うコーナーをもうけられた。
「当時の剛は、SMAPの日本武道館のコンサートで中居が『KinKiが年をとってもファンでいてください』と呼びかけたことに大号泣。以降はプライベートでもお世話になっているので、中居の誕生日には“おめでとうコール”を欠かさないそうです」(アイドル誌ライター)
中居は武道館コンサートが行われた93年ごろから、KinKiにお年玉をあげている。当時はまだ21歳。すでにリーダーシップを発揮していた。ブレイク前のSMAPにとって、お年玉の1万円は高額だったはず。高校生だったKinKiにとっても高すぎる臨時収入で、光一は財布の奥にしまっていたという。剛もしばらくは使えずにいたが、「せっかくくれはったんやから」という思いで、当時の自分にしては高価な金額だった服と靴を買ったという。
「打ち上げの時には、『おまえらは先に帰りな』とタクシー代として5000円をもらったことがあります。光一が『領収書、もらっときますか?』と聞くと、『いらない』と中居さん。それから10年以上が経過してKinKiが冠レギュラー番組を持てるまでになった時、中居がゲスト出演。『領収書はいらないよって言ったけど、おつりはいらないとは言ってねぇだろ。おつりは返せよ』と迫り、仲のよさを見せました」(前出・アイドル誌ライター)
20年に中居がジャニーズ事務所を退所して独立したことで、KinKiとは疎遠になりがち。それでも、体の奥底に流れるジャニーズ魂は同じ。いつかまた同じ舞台で2人が中居にじゃれつく姿が見たいものだ。
(北村ともこ)