彼がああ言った、こう言った。あんなことをされた、こんなこともしてくれない……恋愛って悩みがつきませんよね。
でも、よく考えてみてください。人はそれぞれ価値観が違って当たり前。男女なら、同性以上に違いがあるからなおさらです。もちろん、よっぽどひどいことを言われたり人道的にひどいことをされたりしたら話は別ですが、基本的には「私の気持ちを察して欲しい」というのは通じないと思いましょう。相手が変わっても、これは改善されないと思うくらいでちょうどいいです。
ではどうすればいいか。相手が変わらないわけですから、自分が変わればよいのです。「分かってもらえていない」と感じたら、気持ちを彼にぶつける前に、一度自分の中で整理してみましょう。
話を聞いてもらえないことにイライラせず、「どうしてかな?」「テレビでも見たいのかな?」などと想像してみる。誰しも大好きなテレビ番組を見ているときには夢中になるし、会話どころではなくなりますよね。そうやって考えても腑に落ちないなら、そのことは伝えていきましょう。
例えば、部屋でご飯を食べるとき。彼がいつもテレビをつけているのが嫌なら、そのことを伝えて話し合わないと問題は解決しませんよね。ただし、責めるのではなくソフトに伝えてみてください。他の問題についてもそうです。
お互いの誕生日など、2人の記念日やクリスマス。あなたは華やかにお祝いしたいとしても、彼も同じとは限りません。「こうして欲しい」と期待してガッカリするくらいなら、事前にしたいことを伝えましょう。「誕生日には、シャンパンに合わせて○○のオードブルをテイクアウトしたい」というように、最初から希望を伝える。話し合うのです。
「彼が私の気持ちを分かってくれない」という問題の多くは、コミュニケーション不足によるものです。感情的になって怒りや悲しみを爆発させても、相手は「そんなこと知らなかった」というケースが多いのではないでしょうか。
まずは自分の中で整理をする。自分を変える。無理なことは伝える。この三段階で、かなり悩みは解消できると思います。部屋の整理整頓とコミュニケーションは同じなのです。ぜひ試してみてくださいね。
安藤房子(あんどうふさこ) 恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テストの作成やメディアでMCとしても活躍中。