映画界に蔓延る性的強要問題。“奇才”と呼ばれた園子温監督にも、疑惑の目が向けられた。被害女性の声が挙がるなか、タレントの千秋が過去の園監督との接点についてツイッターに書き込んだ(4月11日配信記事より)。
映画監督の園子温が4月5日に所属事務所の公式サイトを更新。一部メディアに報じられた「性加害」疑惑について言及した。
「週刊女性PRIME」は同4日、「園子温の性加害を出演女優らが告発!『主演にはだいたい手を出した』と豪語する大物監督の“卑劣な要求”」と題した記事を配信。その中で、園監督の作品に出演した女優らが、役者としての仕事をもらう代わりに、彼から肉体関係を求められたことを告発している。
「Cさん」に至っては、園監督から「強引に腕を引っ張られ、ベッドに押し倒されて馬乗りされました。そして、キスをされたり、首元を舐められたり」などといった被害を打ち明けており、大きな物議を醸すことに。
しかし、当の園監督は事務所の公式サイトにて、「皆様にお騒がせをしてしまっていることにつきまして、深くお詫びいたします」と綴った一方、「しかし、今回の週刊誌報道の記事については事実と異なる点が多く、自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっていることを考慮し、代理人を通じて、しかるべき措置をとって参る所存です」と説明。法的措置を取る考えがあることを示唆した。
「ネット上では、最終的に法的措置を匂わせた同監督について、『内容が内容だけに、女性側が裁判で証言をしたがらないことをわかった上でのこのスタンスでしょうね。タチが悪いです』『確固たる証拠なんてないってタカをくくってるのかな』など、様々な反響が寄せられる中、タレント・千秋の過去のツイートにも再び注目が集まっています。
彼女は2014年6月9日、『事務所ももちろん知らないし初めて言う』話として、『デビュー前の素人時代に園子温監督にスカウトされたことがあるんだが、監督は覚えてないだろうな。中野の事務所に行ったことがある。あの時の呪いなのか、わたしはいまだに映画というものに出れた事がない。無縁極まりない。でも脱ぐのはやだったんだ』と告白。
千秋がデビューしたの19歳で、まだ10代だった素人の頃から、園監督から“脱ぐこと”を条件としたオファーがあったことを示唆しています。また、因果関係は明らかではないものの、千秋は当時、そのオファーを断ったことが『呪い』となり、映画へ出演することが一度もなかったのではないかと思いを巡らせます。今回の性加害報道により、再び千秋の8年前のツイートに注目が集まると、『園子温、デビュー前の千秋のことも脱がそうとしてたみたいだけど、何年前からこんなことやってたんだろ』『素人時代っていうのが闇が深い』などの声が上がっています」(テレビ誌ライター)
同じく2014年の7月には、園子温氏が監督と脚本を務めた映画「TOKYO TRIBE」の公開記念特番では、その後の囲み取材で、女優・佐々木心音を口説こうとするやり取りもあった。
同作の冒頭で、一糸まとわぬ艶シーンに体当たりで挑んだ佐々木について、園監督は「隙あらば」関係を持ちたいと思っていると発言すると、「映像にもその気持ちが表れてる。その時は撮影がタイトで‥‥」誘う暇がなかったなどと打ち明けている。
かねてより、こうしたギリギリなコメントが多く、公私混同させていたと解釈されてもおかしくはないのかもしれない。
(木村慎吾)