上戸彩といえば、ドラマと映画で主役を演じる一流女優。松本潤とのドラマ「となりのチカラ」(テレビ朝日系)は低空飛行のまま3月いっぱいで終了したが、“上戸評”が急落することはなかった。
夫役だった松本とは、堀越高校時代のトレイト(芸能)コースの先輩・後輩。松本が2学年上だ。堀越といえば芸能人が通うことで有名。上戸の世代は特に豪華で、同級生はジャニーズ系だけでもKis-My-Ft2の北山宏光、長谷川純、山下智久、元KAT-TUNの田中聖がいた。ほかにも城田優、小池徹平、蒼井優。1学年上に生田斗真、尾上松也、綾瀬はるか。1学年下に勝地涼、あびる優、紗栄子、杏がおり、校内はさながら撮影現場だ。
さらに中学生時代も、ジャニーズタレントと縁があった。同じ東京都練馬区出身のNEWSの増田貴久だ。同じ中学校で上戸が1年先輩。増田が入学した時、上戸はすでに芸能界入りしていたため、校内で知られた存在だった。
「増田は、『上(の階)に芸能人がいるらしい、上戸彩っていう。見に行こうぜ』と、みんなでゾロゾロと見に行ったことがあるそうです。『あれじゃない?』みたいに、ミーハーのようにはしゃいだのだとか」(女性週刊誌記者)
増田は小学6年生でジャニーズJr.になっていたため、この頃すでに芸能活動をしていた。しかし、近しい人以外に黙っていたため、増田がジャニーズであることを知る学友はごくわずか。当時、上戸はすでに有名人。毎日のようにクラスまで“見学”に来る学生がいたという。それでも増田のことは覚えており、「見た目もあんな感じで、何にも変わってない。髪形もさらさらヘアであのまんま。『上戸さん、上戸さん』って子犬感でいつも笑顔」と、のちに印象を語っている。
2人は、上戸の卒業式で初めて2人で記念写真を撮っている。その際、増田は、漏洩しないように「気をつけてね。俺、ジャニーズだし、まずいから」とクギを刺していた。ところが、先に売れたのは上戸のほう。出世作は「3年B組金八先生」(TBS系)の第6シーズン(01年)。運命の再会というべく、このシーズンには増田も同じクラスの生徒役で出演している。
「上戸は性同一性障害に悩む女子生徒役を演じ、このシーズンでもっともセンセーショナルにしてインパクト大。女優として一気にチャンスをつかみました。反して増田は、夢をかなえるために新聞配達をする少年の役。上戸より目立たない役でした」(前出・週刊誌記者)
このシリーズには、のちにNEWSとなる加藤シゲアキ(当時は加藤成亮)も出演していた。中学時代の幼なじみだった上戸と増田が、「金八」で再会。そこでクラスメイトだった加藤と、のちにグループを結成。堀越でもまれに見る奇縁といえよう。
(北村ともこ)