代表作「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)のみならず、舞台「CHICAGO」、そして現在は所属事務所の社長と、多方面で活躍している米倉涼子。その彼女が、2019年に発症した“持病”について告白した。(2月3日配信記事より)
女優・米倉涼子が1月31日放送の「ニュースシブ5時」(NHK総合)に出演し、低髄液圧症候群の持病と闘っていることを打ち明けた。
低髄液圧症候群は、脳と脊髄の周りを満たす髄液が漏れることで、頭痛やめまい、耳鳴り、視力低下、全身の倦怠感などの症状が現れてしまうもので、米倉は2019年にこれを発症。以来、この病気と「付き合っていかなきゃいけない状態になりました」とし、日常における具体的な症状として「段々と真っ直ぐ歩けなくなるんです。走ったり回転したりすると、どこが正面かわからなくなってきたりとか、倦怠感とか、やる気がみなぎらない。頑張らなきゃいけないのに何かおかしい。すぐにしゃがむとか」と説明。また、似たような感覚には「止まっているエスカレーターを上っている」ものに近いようで、「あれが毎日なんです」という。
また、病気の影響によりセリフの言い間違えや、転倒の危険もあるという米倉。それでも「(舞台で共演する)ダンサーたちもケガが多かったりしても、ボルトを入れながらやっていたり、楽しんでやってらっしゃる方がたくさんいるから」とし、「それ(病気)だけであきらめるということは一生ないと思います」と断言。今秋に予定しているニューヨーク・ブロードウェイでのミュージカル「CHICAGO」の出演についても、「ちょっと不安」としつつ、「楽しみです」とも語った。
「米倉といえば、『私、失敗しないので』とのセリフで知られる医療ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)でたくましい外科医の役柄を演じるなど、力強いイメージがありますが、私生活では葛藤が続いているとのこと。2020年春からは27年にわたって所属した事務所を離れ、個人事務所『Desafio』を立ち上げ、自分自身のペースで働きたいとの思いに至ったようですが、こうした背景も関係していたのかもしれません。
ネットでは、日々の闘病の苦労を語りつつも、病気のせいで何かの挑戦を断念することは『一生ない』と宣言した米倉に対し、『これだけ症状があるのにあんなにお仕事できるとは凄すぎる。特にステージに立つのは本当に凄い』『強い方ですね。難病や障害で悩んでいる方の勇気になります』『素直に格好いいなと思える俳優さん。失敗してもいいので、長く活躍してほしい。応援してます』『第一線で活躍し続けるこの方の凄さがよく理解できました。一流の人には一流の信念というものが存在するんですね』『治る病気なのか私にはわからないけれど、治るように祈らせていただきます』などと温かいエールが寄せられました」(テレビ誌ライター)
引き続き、米倉の活躍には期待したいが、無理をしすぎることのないよう、カラダのケアにも十分配慮してほしいところである。
(木村慎吾)