今や、映画にドラマ、声優にCMと芸能界で八面六臂の活躍をしている濱田岳。演じるのはシリアスなものからコミカルなものまで幅広、若手のなかでも“名優”と称される1人だ。
そんな濱田には、ドラマ上ではあるが「嫌いでした」と公言された過去がある。それは、濱田の俳優人生においてターニングポイントとなった「3年B組金八先生」(TBS系)でのこと。2004年から放送された第7シリーズで、金八やクラスメートをバカにする発言が多く反発を買うことも多いという役柄の狩野伸太郎を演じた時だった。
同ドラマ恒例の台本なしの卒業式。金八演じる武田鉄矢は、撮影を振り返り、生徒一人一人に「贈る言葉」をアドリブでセリフを言うシーン。第7シリーズでは、生徒それぞれに金八が漢字一文字を贈り、その意味を語りかけた。狩野には「新」が贈られ「立っている木を斧で切ること。そうすると、樹木のいい香りがします。どうか、香りのある男になってください」。そして「初めて会った時、私は君が嫌いでした」の後に「でも今は、相当好きです」と語りかけた。
「4月24日深夜に放送された『おかべろ』(フジテレビ系)にゲスト出演した武田は、MCの岡村隆史からこの一件を振られ苦笑いしていました。ですが、この真相は、演技のできない素人ばかりの生徒役が多い中、濱田の演技があまりにも素晴らしく、完璧だったから、武田は『揺さぶらないと』と答えていました」(テレビ誌ライター)
一方、濱田は2021年6月25日放送「東野幸治のホンモノラジオ」(ABC)に出演した際、「こんな辛いことないよ。『え? 俺のこと嫌いやったん?』って」と、笑いながら答えていた。岡本や東野だけでなく、今でも伝説のように視聴者に衝撃を与えた贈る言葉だったようだ。