今年4月で、中居正広がジャニーズ事務所を退所・独立して2年が経った。それにともない、有料の公式コミュニティルーム「中居ヅラ あの子たちに…、」が誕生。月会費がわずか100円という安価は話題になった。元SMAPのファンクラブでは、17年に「新しい地図」の稲垣吾郎と草なぎ剛と香取慎吾が、20年に木村拓哉が発足。中居はいちばん遅かった。
SMAPは16年大みそかに解散。騒動の真っ最中には、チーフマネージャーだった飯島三智氏が興す新事務所に稲垣、草なぎ、香取、中居が合流、木村がジャニーズに残ると一部メディアが報じた。ところが蓋を開ければ、中居は木村と残留。20年に独立したことで、元SMAPは稲垣+草なぎ+香取の3人、木村の1人、中居の1人という3派の構図となった。
これは元リーダーの中居らしい采配だったと、芸能ジャーナリストは言う。
「野球少年だった中居は、個人ではなくチームのバランスを最優先にする人。かつてはワンチームだったSMAPが、4:1で終わることだけは避けたかったはず。つまり、奇数のSMAPのいちばんいい着地が3:2。3:1:1は、その後の流れだったと思われます」
バランス感覚は、同じ5人グループの嵐にも見せていた。嵐は19年1月27日に開いた記者会見で、20年いっぱいでの活動休止を発表した。その直後、中居は事務所のスタッフを介して「嵐で話せる人と食事をしたい」と伝えている。双方は連絡先を知らず、プライベートで会ったことがない。東京・赤坂のすし処「魚しん」で食事をすることになったのは、松本潤と櫻井翔だった。
「ここに中居の美学があります。あのタイミングで大野が先輩との食事会に参加すれば、いろいろと背負ってしまうだろうと考え、大野は外したようです。だからといって残りの4人を参加させると、大野が孤立してしまうと中居は考えたのではないでしょうか。食事会に参加するメンバーを3対2にしたかった。ただ、参加しないメンバーが少ないのは嫌なので、2人だけ参加するようにしたようです」(前出・芸能ジャーナリスト)
食事は当然、中居のおごり。もらうように伝えた領収書のあて名は「櫻本」。2人に、「ほら、これ、半分に切って。領収書な」と渡したという。
アイドル業界のトップに上りつめた者にしかわからない景色や苦悩。5人グループの経験者である中居が嵐にシンパシーを抱いていたのは、間違いないようだ。