「毎日が忙し過ぎて、パートナーとじっくりお金について話し合う暇がない」と先送りにしていませんか?
あえて予定を調整しなければなかなか話すことのない「お金」についての考えこそ定期的に共有しておいた方がよいのには、次のような理由があります。
■問題が起きてからでは改善が大変
「相手には十分な収入があるのだから、きちんと貯めてくれているはず」と思っていたのはお互いさまで、実はどちらもほとんど貯金をしていなかったことが退職してから判明した……というのは大袈裟かもしれませんが、このような想定外の出来事が起こったときに、時を遡ってお金の使い方を修正することはできません。考えることを相手任せにするのではなく、お互いに時間をつくってともに考え、お互いに納得のいく方法でマネー計画を実践する方が、ずっと実現可能性が高まります。
■長期的な計画が必要
お金は有限ですから、収入の方が支出よりもはるかに上回ることが長期間続くような状態でなければ、“やりくり”が必要になります。その程度によって未来に残せる金額も変わってきますから、大きなお金を準備したい場合は長期的な目標設定とやりくりの継続が必要になります。これが、問題が起こってから短期間で挽回することが難しい要因でもあります。
■やる気が薄れるから
一度は話し合いをしてルールを決めたけれどいつの間にか風化していた……というのでは、話し合った意味がありません。定期的に話し合う時間を設け、再認識・再確認、新たな目標設定を行うようにすることで、家計管理に対する高い意識を継続しやすくなります。
腰を据えて話すことがちょっと億劫だと思う事柄こそ、細かく想定をしておかないと対処できない場合が多いもの。「ちゃんとしたいけど大変だから相手に気を付けておいてもらいたい」と思うのは、相手も同じかもしれません。お互いに“自分ごと”として認識し、その方針を共通のものにできるように、マネー会議の日程を調整してみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)