今年はKinKi Kidsの堂本剛のソロプロジェクト「ENDRECHERI」(エンドリケリー)の活動20周年記念。それにともない、5月29日に初のデジタルシングル「LOVE VS. LOVE」を配信。8月21日、千葉・ZOZOマリンスタジアムで開催される夏の大型音楽フェス「SUMMER SONIC 2022」に、19年以来3年ぶりに出演する。
今はコンサートツアー「ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO」を終えたばかり。ファイナルは5月30日、奈良・なら100年会館大ホール。全席使用で1476席という小規模会場でツアーを締めくくったのは、奈良が地元だからにほかならない。ENDRECHERIはシングル12作、アルバム16作をリリースしてきたが、コンセプトは「奈良人が鳴らすFUNK」。この趣旨は20年間ブレない。
剛の奈良愛がフィーチャーされたのは、2011年にリリースした4枚目のソロシングル「縁を結いて」。ミュージックビデオは、縁結びや芸能の神様が祀られていることで知られる奈良県の天河神社で撮影した。奈良屈指のパワースポットで有名な同神社を音楽仲間と訪れたおよそ2年後、母と再訪。参拝中に母が流した涙を見て歌詞をひらめき、楽曲が誕生。関西のローカル線の近畿日本鉄道の発車メロディに起用された。
奈良観光特別大使を務めていたこともあり、12年には近鉄大和西大寺駅近くに自分のソロライブ専用ハウス「shamanippon ship」を建設。経済効果に貢献した。奈良市役所の健康増進課と手を組んで、母子手帳にデザインを提供したこともある。さらに成人式にビデオメッセージを送ったことも。
剛の奈良愛は、私生活の日常にも表れているという。
「住宅空間内にもうけた神棚に、起床後と就寝前に両手のひらを合わせているのです。歴史をたどり、尊重する思いが人一倍強いため、おはようとおやすみの気持ちで毎朝お水を交換。一日の始まりと終わりに感謝しているそうです」(女性誌記者)
「ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO」の始動にともない、3月には無料動画配信のGYAO!でオリジナル新番組「つよしP」がスタート。連動して、ZOZOとコラボアイテムを発案。ファッションデザイナーとしての才能も発揮している。
音楽家、デザイナーとしても成功した剛。そのすべての根源は、奈良にある。
(北村ともこ)