俳優の中川大志が、11月6日にスタートする舞台「歌妖曲~中川大志之丞変化~」で、舞台初挑戦ながら座長を務めることが明らかになった。
この舞台で中川が演じるのは、醜い風貌と不遇な宿命を背負い、大衆芸能・歌謡界で悪逆の限りを尽くす主人公・鳴尾定。この人物が、美貌の歌手・桜木輝彦となり歌謡界を席巻。やがて破滅の道へ突き進む、昭和歌謡版リチャード三世と言える役どころ。演出家の倉持裕氏は「昭和の歌番組や歌謡映画のムード漂う歌唱シーンを掛け合わせ、盛り上げたいと目論んでいます」とコメントしている。
中川は「音楽劇ということで、お芝居をして歌を歌う、というのは、自分にとっては未知の世界なので、わからないことばかりだと思います。いろいろ挑戦して、いろいろ失敗して、恰好つけずに立ち向かってたくさんのことを体感していきたいです」と、初舞台への思いを語った。
「中川は、ファンの間で歌が上手いことで知られています。2020年にゲスト出演した『おしゃれイズム』(日本テレビ系)では、大のゆずファンであることを告白。『小学校5年生ぐらいの時から姉の影響でゆずが大好きで、ゆずに憧れてギターを練習してた』と、小学校の時にお年玉で購入したという愛用のギターをスタジオに持参。その場でゆずの『地下街』の弾き語り、その歌唱力に大きな拍手が起きています」(芸能ライター)
さらに、今年の3月30日に放送された音楽番組「Premium Music 2022」(日本テレビ系)では、実際にゆずのドラマで北川悠仁役を演じている。
「これは、ゆずのデビュー25周年を記念して本人たちのインタビューを元にドラマ化。ドラマでも、もちろん中川はギターと歌を披露。子供の頃から“ゆずっ子”だった中川は『子どもの時からずっとゆずが好きで、いつか一緒にお仕事ができたらいいな、という思いは、憧れ・夢としてありましたが、まさかゆず役というのは考えたこともありませんでした』と感激のコメント。撮影現場ではサプライズで北川本人が登場。路上でセッションを行い中川は『北川さんがギターを持ってきてくださって一緒に歌うなんてちょっと考えられないことで、人生でいちばんうれしかった』と語っています」(スポーツ紙記者)
舞台では、どんな美声を披露してくれるのか。ファンならずとも気になるところだ。
(窪田史朗)