女優・黒島結菜がヒロインを務めている朝ドラ「ちむどんどん」(NHK)。6月6日からは第9週「てびち!てびち!てびち!」がオンエアされたが、ネットでは「ちむどんどん反省会」のハッシュタグが大きな反響を呼んでいる。
今回の朝ドラは、復帰前の沖縄を舞台に沖縄料理に夢をかけるヒロイン・比嘉暢子(黒島)と支え合う4人の兄妹たちの絆を描くストーリー。暢子は銀座の西洋料理店「アッラ・フォンターナ」に務めて2年。オーナーの房子(原田美枝子)から、屋台のおでん屋の立て直しを命じられ孤軍奮闘。子羊の骨つき肉、かぶ、セロリにサルサ・ヴェルデ、サルサ・アラビアータのソースをつけて食べるイタリアンなおでんを考案するもお客さんには見向きもされず、困り果てる。
物語も中盤にさしかかる今、ネットではこの作品に対する批判的な声が殺到。「#ちむどんどん反省会」のハッシュタグが「#ちむどんどん」を上回る珍現象を巻き起こしている。
「前作『カムカムエヴリバディ』では3世代のヒロインが織りなす百年の物語の中で、壮大な伏線回収劇が行われ、ネット民も大興奮。その後だけに、物足りなさを感じてしまう視聴者が多いようです」(テレビ誌記者)
「#ちむどんどん反省会」がつけられたツイッターでは、「製作陣、時代考証が無茶苦茶なんだよ。雑すぎる。反省すべきは製作陣」「あまりにも脚本がひどいので疑問を禁じ得ない」「ちむどんどん反省会を読む方がちむどんどんするわ笑」といった声や、暢子に対しても「店やめちまえ。客は『店のあの味』を求めているんじゃ」「もう本当にクビにしてください」といった声や、トラブルを起こしまくり、実家から金を借りてばかりの兄・賢秀(竜星涼)に対しても辛口コメントが投げかけられている。
しかし、これから「ちむどんどん」の伏線回収劇が始まる、と見る声もある。
「映画『パッチギ!』や朝ドラ『マッサン』(NHK)といった作品で、日本の中の異文化を見つめてきた脚本家・羽原大介氏にとって、今作はまさにうってつけ。最終回までストーリーを組み立て、細かく伏線を張る羽原氏の伏線回収劇はこれからが見ものです」(制作会社関係者)
今後の展開に期待したい。
(窪田史朗)