みなさんは自分のおならや便が「いつもより臭い……」と感じるときはありませんか?
いつもと違うニオイがすると、健康面が気になりますよね。医師の五味常明さんの著書「ビジネスマン流 汗とにおい対策Q&A」(ユナイテッド・ブックス刊)によると、便の成分を構成するものは、そのほとんどが腸から吸収されなかった野菜などに含まれるセルロースやリグニンなどの食物繊維であり、まったく無臭なんだとか。これに、腸管の粘膜の剥離細胞や腸管内に細胞や細菌が作り出した物質が混ざり合って、はじめて便臭がするのだそうです。つまり、悪臭のもとは、“悪玉の細菌類”ということのようです。
悪臭対策としては、善玉菌を元気にして悪玉菌を腸から追い出すこと。そのためには、ヨーグルトでビフィズス菌を直接補給するのが一番なんだそう。ビフィズス菌はほんのわずかしか大腸に届かないため、継続してヨーグルトを取るのがポイントのようです。
また、ヨーグルトに加えて、ビフィズス菌を育てるオリゴ糖の摂取も必要とか。大豆、ゴボウ、アスパラ、タマネギ、ハチミツなどにたくさん含まれているそうですよ。
ヨーグルトのような乳製品でなくとも、伝統的な日本食には乳酸菌を含む発酵食品が多いので、活用の余地がありそうです。代表的なものは、納豆、醤油、みそ、ぬか漬けなど。おならのニオイが気になったら、これらの食材を参考に、食生活を見直してみてはいかがでしょうか。