俳優・役所広司が主演する映画「峠 最後のサムライ」が6月17日から公開中。役所演じる河井継之助の妻・おすが役を演じる女優・松たか子の男前エピソードが注目されている。
この作品は、大ベストセラーとして今も読み継がれている司馬遼太郎の名作「峠」の待望の初映画化。主人公の越後長岡藩の家老・河井継之助は戊辰戦争の最中、日本が旧幕府軍(東軍)と明治新政府軍(西軍)に二分する中、戦争を回避しようとするも平和への願いも虚しく、長岡藩もまた戦禍に飲み込まれていく物語。妻・おすがを演じる松について、小泉堯史監督は「松さんがおすがを演じてくれたことで、脚本もふくらんでいきました」と語り、松が演じることで出演シーンも増え、ナレーションも松が担当するようになったことを明かした。
ひときわ目を引いたのが、夫・継之助に連れられ芸者遊びに興じる場面。着物の着こなしや時代劇の所作も見事でひとつひとつの動作や姿が美しいのはもちろんのこと、カンカン踊りを踊る場面では小泉監督も「指先にまで神経が行き届いていると感じましたし、観ていて惚れ惚れします」と絶賛したのだ。
そんな松の意外な一面が6月19日に放送された番組「日曜日の初耳学」(TBS系)で明らかになった。
「2019年に日曜劇場『ノーサイドゲーム』(TBS系)で共演した俳優・大泉洋がある時、松を食事に誘うと『行きたいけどちょっと私、その日、野暮用がありまして』と断られたエピソードを紹介。実は断った理由が『第92回アカデミー賞授賞式』への出演。松はディズニー映画『アナと雪の女王2』の主題歌を受賞式のステージで熱唱。日本人初の快挙を成し遂げたことを知った大泉は、『野暮用ってコレか』とびっくり仰天したと話していました。
6月15日に放送された同番組に出演した広瀬すずも“憧れの女優”として松たか子の名前を挙げ、初舞台となった2019年『Q』で共演した際、『共演者、演出家さんとか男性が多かったんですけど、全員が口をそろえて“松さんは男前だから”って』と明かしました」(週刊誌記者)
松たか子の“男前伝説”は、まだまだほかにもありそうだ。
(窪田史朗)