いつまで経っても“自分探し”? 靴職人としての活動を一時休止すると発表した花田優一に対し、痛烈なツッコミを入れたのは元衆院議員でタレントの杉村太蔵だった。
靴職人、画家、俳優など、マルチな活動を続けてきた花田は6月21日、自身の公式ブログにて「自分の人生と向き合い、何を証明すべきなのかと試行錯誤する中で2022年でお客様からのご注文を受け、靴を製作するという日々を一度、休止させていただくことに致しました」と綴り、靴の受注を休止することを報告していた。
これには「靴職人を舐めるな」「まだフラフラしてるのか」など、多方面から指摘を受けることになったが、6月26日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)で改めて“休止発表”について言及。出演した花田は「ネットニュースでまたいろいろと言われちゃったんですけど、“辞める”と言ってるわけではなくて、靴職人は続けるんですが、お客さまの注文を受けて作っていく日々って、時間と労力がすごくかかる。なので一度、受注を止めて、勉強したり、研究したりとか、人生の土台の基盤を盤石にするために新しいビジネスに挑戦したりとか、そういう時間に費やそうかなと思っています」と語った。
また、靴職人という業界についても「衰退の一途」で、「あと数年で絶滅しちゃう次元」だと表現した花田。オーダーメイドでの受注は1件につき「だいたい20万円から」とし、顧客には会社経営者などもいると説明。今後は、その靴作りにも生かせるような「オリジナリティ」の幅を広げるべく、歌や絵画といったジャンルにチャレンジするという。
花田が「本職は靴なんですけど、いろんな刺激があるほうが。飽き性なので」と話すと、杉村からは「まだ自分を探してる感じなのかな?」との質問が。これに「そんな(元サッカー日本代表)中田英寿さんみたいなことを言ってるわけじゃなくて」と返し、「マスコミの方のバッドイメージによって、何かやってると、“靴も作らないで、あれやりやがって”ってなっちゃうんで。一度、休止しますっていうことで、自由に、ほかのことじゃなくて勉強の時間とかを作ろうかなと思って」と、決して“自分探し”ではないと強調した。
「花田をめぐっては、オーダーした靴の納期の遅れや、顧客への対応に問題があると一部メディアで指摘されたことがあり、批判の声を浴び続ける日々でした。そうした中で、『人生の土台の基盤を盤石にするため』にほかの新事業に着手していく意思があると説明。その経験が将来的に靴職人としてのオリジナリティにつながっていくことを想定しているようですが、ネットでは相変わらず厳しい反応が占めることに。『自分の実力では靴職人では儲けられないと言ったらいいのに』『靴職人さんってやはり何十年もそれに集中して脇目も振らずに精進していくものだと思う』『一つの物事を最後まで成し遂げることができない印象がとても強い』などの指摘や、中田氏の名前を出した点にも、『中田英寿さんと違うっていうのは当たり前であって、あなたとは違い、飽き性でもないし、やり遂げてから行動をしてる』『中田さんは既にサッカー選手として、普通の人にはできないことを成し遂げています』などのツッコミが並びました。
中田氏は欧州リーグでの活躍を見せた後、29歳の若さで2006年ドイツW杯を最後に現役を引退。その後は世界各国をめぐる“旅人”として注目を集め、現在は日本酒の魅力を伝える親善大使のような活動を続けています。花田からすると、“中田とは雲泥の差”という意味で言及したのかもしれませんが、世間からは『到底比べるべきものではない』として解釈されてしまいました」(芸能記者)
“マルチな活動”という点では花田と中田は近いのかもしれないが、後者には世界を股にかけたキャリアがある。よって、「中田英寿さんみたいなことではない」との表現はやや誤解を招くものだったかもしれない。
(木村慎吾)