「今日こそは怒らないと決めても、やっぱり怒ってしまうんですよね……」。子育ての“あるある”エピソードの中で、定番なのがこの問題ですよね。そんなときには“褒める”子育てを実践してはいかがでしょうか。
精神科医であるベン・ファーマンさんの著書「フィンランド式 叱らない子育て」(ダイヤモンド社刊)によると、子どもは褒めることが大切で、自信が高まるだけでなく、ポジティブな言葉をかけることが子どもの行動に影響を与えるのに最も効果的なんだそうです。
子どもを褒めることで、望ましい行動を引き出すことができる。そして、それが定着するというのです。ただし、「よくやったね」「ありがとう」などの褒め言葉がワンパターン化すると効果が薄れてきてしまうので、レパートリーを増やすことが重要なんだとか。
具体的には、「部屋を片付けてくれて素敵」など、お礼する形で褒める。また、「あの子、私が仕事をしているときにおとなしく1人で遊んでたのよ」と、第三者に話すのを子どもに聞かせるという方法もあるそうです。
とはいえ、「いけないことをしたときには、しっかり叱ることも欠かせない」と臨床心理士の植松紀子さんは、著書である「6歳までの子どものほめ方叱り方」(すばる舎刊)の中で述べています。そして、強く叱り過ぎて自己嫌悪に陥ることもあるけれど、親子の間に基本的な信頼関係が築けていれば、お母さんのことを嫌いになるはずがないというのです。真剣に叱ってくれる親を信頼するのが我が子なんですね。
「今日こそは怒らない!」と決めてもなかなか実践できないと悩んでいるなら、まずは基本的なことを押さえておくとよさそうです。ぜひ意識して取り組んでくださいね。