タレント・島崎和歌子による“怖いもの知らず”な司会ぶりが明かされたのは、7月3日放送の「週刊さんまとマツコ」(TBS系)でのことだった。
この日の番組では、今や戦国時代と称される群雄割拠のバラエティ女子タレントの世界を分析。激しい競争が繰り広げられる中、スタジオには実力がありながら「ポジション迷子」に陥っているタレントとして菊地亜美が登場した。
バラエティ女子界には、「MC大名」「モデル大名」「天然鉄砲隊」など、様々なジャンルでの振り分けがあるというが、島崎はYOU、井森美幸とともに、誰も足を踏み入れることのできない「大奥」クラスに君臨しているとの紹介が。番組MCのマツコ・デラックスも「ここは私たちも迂闊に入れないアンタッチャブルゾーンですから」と表現している。
中でも、菊地は、同局の大型クイズバラエティ番組「オールスター感謝祭」で、長く司会進行を任される島崎の凄さについて言及。5時間を超える生放送中は、多くの精密機械を使用することから、スタッフからは「機械が壊れるから、(スタジオに)水を持って行かないでください」との注意があるも、一部のタレントは長丁場に耐え切れず、水を持ち込んでしまうという。
菊地によると、それを目撃した島崎は「CM中とかに本気で怒るんですよ。『持ってこないでって言ったでしょー』って」と説明。しかも、マイクを使って“公開説教“するようで、その相手は芸人だろうが、俳優だろうが関係なく、「ちゃんとドラマ班とかにも言うんですよ」と、“ドラマ班に怯まない島崎和歌子”の進行ぶりを称えた。
「『感謝祭』での“水禁止ルール”については、お笑いタレント・有吉弘行も2月21日放送の『SUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)にて、『精密機械にちょっとでも水がついたら、全部が止まっちゃって、4~5時間の生放送ができなくなっちゃうから。絶対ダメ』と説明。自身のラジオブース内ではコーヒーをこぼしてしまい、『これが感謝祭だったら、紳助さんに殺されてる』とも語っています。また、菊地が指摘したように、『結構、大御所の女性』は禁止されているお菓子類をこっそりと持ち込んで食べていると暴露。過去には、その島崎自身もインタビューで、同番組のコンピュータートラブルについて『本当に水ものはシャレにならない』『1台でも濡れたら全部ダメになっちゃうんですよ。だから、“水持ってこないでって言ったでしょ!”って注意するんですけど、そうすると今田(耕司)さんに“言い方がキツい”って言われるんです。でも、芸能人なんて、ただでさえ甘やかしちゃいけないのに、団体になると言うこと聞くわけないじゃないですか。だからキツく言わないといけないんですよ』などと語っています。司会を任された30年の歴史の中では実際にキーパッドに飲み物がこぼれ、長時間の機材トラブルが起きてしまったこともあるようです」(テレビ誌ライター)
生放送を守り抜くためにも、あえて俳優陣にもキツく注意しているという島崎。ネット上では、その覚悟を決めた進行ぶりに「さすが和歌子さん。感謝祭を初回から仕切っているから言える。そしてスタッフも安心して今田さんと和歌子さんに任せられるという訳ですね」「こういう姉御的なところも買われて、長年司会を任せられてるんでしょうね」などの声が寄せられた。
島崎が芸能界の“大奥”として崇められるのも、納得のエピソードだと言えそうだ。
(木村慎吾)