俳優の竹内涼真が主演を務める連続ドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)の初回放送について、オリジナル版「梨泰院クラス」のファンからボヤきが出ていることを7月11日、ニュースサイト「日刊ゲンダイDIGITAL」が報じた。
同記事によると7月7日に始まった「六本木クラス」は、20年に韓国で放送され日本でもNetflixで配信されたオリジナル版「梨泰院クラス」と比較してパロディやコントのようだという感想が相次いでいるという。
例えば、ドラマ制作関係者の証言として、竹内の髪型はオリジナル版で主演を務めたパク・ソジュンと同じく前髪を切りそろえてサイドとバックを短く刈り上げた「パクセロイカット」だが、日本でのヘアスタイルとしてはイガグリ頭でインパクトがあり過ぎるという指摘があるという。一方でヒロインを務める女優の新木優子は明らかにカツラだとわかる見た目。このように原作に寄せすぎている部分と雑な部分がアンバランスなためコント感が出ているのだとか。
ほかにも警察官が声かけもせずにいきなり威嚇発砲したり、高校が生徒を一発アウトの退学処分にしたりする描写も日本の文化や価値観に照らし合わせると違和感があり、パロディ感を増幅させているという。
ネット上では、これらの指摘に対して《今の時代は特に、海外ドラマも本家を配信サービスから観られるし、それも翻訳付きで。だったら日本独自のドラマにお金かかればいいのに》《ほかのリメイク版もそうですが、やはり不自然な所は否めないですよね。でもその中でもよく出来ていると思いましたよ》《財閥と庶民の暮らしの差など、韓ドラで描かれる世界と今の日本では違いすぎるので、どうしてもリメイクに無理がある》《リメイクはリメイクで楽しめばいいと思うけどなぁ》など賛否の声が上がった。
「ドラマでの世界では現実にはあり得ない髪型や見た目、設定というのはよくある話ですが、海外にオリジナル版があるリメイクものはことさら厳しい目で見られるもの。20年に放送されたドラマ『24 JAPAN』(テレビ朝日系)もオリジナル版『24』の設定や価値観を踏襲しすぎたせいか、リアリティという意味ではツッコミどころが満載でした。海外の作品をどう日本風に味付けし直すかというのは制作者にとって永遠の課題と言えそうです。
ちなみに竹内の髪型はサイドとバックの刈り上げがすぐに伸びてしまうため、実は3日に1度美容室に通ってキープしているそう。そういう意味では、手間がかかりすぎるこの髪型自体にリアリティがないとも言えます」(芸能記者)
髪型だけでなく、設定にももっと手間ひまをかけるべきだったか。
(柏原廉)