格闘家・那須川天心との大一番「THE MATCH」に敗れたキックボクサー・武尊に対する、ダウンタウン・浜田雅功の言葉が「優しすぎる」と話題になっている。
武尊は、天心との対戦前に収録された「ごぶごぶ」(MBS)の6月14日放送回に出演し、もしも「THE MATCH」で勝利を収めた場合、番組MCの浜田から何を奢ってもらうかを決めるロケに帯同していた。
しかし、同19日開催の天心戦では惜しくも敗れてしまい、互いに号泣しながら健闘を讃え合う場面も。試合後には「公表するか悩んだんですけど、数年前から精神科のほうに通わせていただいていて、パニック障害とうつ病と診断されていて」「知らず知らずのうちに、自分の心が壊れていってるのを感じていて」とも打ち明け、ファンからは武尊の心身を案じる声が集まっていた。
そうした中、「THE MATCH」から10日後というタイミングで迎えた「ごぶごぶ」の収録。7月26日の放送回で、浜田は冒頭からいきなり武尊の臀部を蹴り上げるという手荒い挨拶を決め、「どうしたん? なんかあったん?」と尋ねた。これに武尊が「観てないんですか? 世紀の一戦」と反応するも、浜田は「観てない。そんなん、どうでもいいわ」とまるで他人事のような返しに。
この日の企画は、ビッグマッチに敗れた武尊が逆に「浜田さんに奢らせてもらおうかなと!」と意気込み、浜田を連れて東京の街中を巡るロケを開始。西麻布の高級焼肉店や、会員制の寿司店など、贅沢なグルメに舌鼓を打つ2人だったが、最後に訪れた中目黒のカレー店は、スパイスカレーを愛する武尊が監修をしたこともあるほどのゾッコンの店で、「今日は僕がカレーを振る舞いたいなと! 久しぶりに厨房に」と宣言。店内のキッチンに向かい、「作ってる間に、帰っちゃダメですからね!」と浜田にクギを刺していた。
テレビ誌ライターが振り返る。
「厨房へ入り、カメラの前から武尊がいなくなると、浜田はロケ中の武尊の様子について『まぁ、元気でよかったです。みんなに勇気を与えましたよね。本人には試合を観てないテイになってますが』とひと言。夢中でカレー作りを進める武尊には聞こえないように小声で話し、本当は『THE MATCH』を観ていたと告白。しかし、結果が結果だけに『そんなん、どうでもいいわ』と笑い飛ばし、無関心を装うことで武尊を元気付けようとしていたようです」
この浜田の振る舞いにはネットから「こういうところ流石だなぁ。自分だったら妙に神妙にしたり、しんみりしたり、同情しそう」「武尊選手への優しさが伝わる」「浜ちゃんの気遣いがカッコよすぎますね」「武尊もこういう扱いのほうが、気が楽だったと思う」「“そんなんどうでもいいわ”か。これってよくよく考えると、これ以上ない支えの言葉だなぁ」などの称賛が並び、感動する人も多かったのだ。
浜田の“無関心”という優しさに触れ、精神的に疲弊していた武尊にとっては癒しとなるような収録だったかもしれない。
(木村慎吾)