元衆院議員・杉村太蔵が、最近購入した450坪の不動産について言及した。同じ“爆買い”でも、お笑いコンビ・平成ノブシコブシの吉村崇や、EXIT・りんたろー。とは大きく異なり、地元の活性化につながる壮大な狙いがあるのだという。
7月30日放送の「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)では、物価上昇で倹約生活が求められる一般人とは対照的に、ノリに乗っている芸能人たちの太っ腹な買い物に着目。1000万円超のビンテージカーを購入したりんたろー。や、4300万円の高級外車「マクラレーン 720sスパイダー」を爆買いした吉村らの例が紹介されたが、最もスケールの大きな買い物に踏み切ったのは杉村だった。
2005年に国会議員に転身する以前、外資系証券会社に勤めていた経験を持つ杉村には、“薄口コメンテーター“のほかに投資家という顔がある。この日は、北海道・旭川市の「不動産を買いましたね」「土地ですね。450坪」と明かすと、「いろんなものを建てようかなと。商業施設、もう建てたんですけどね」と、すでにショッピングモール「旭川はれて」が7月10日にグランドオープンを迎えたという。
施設には25件の店舗が入る人気ぶりだが、その裏には杉村の巧みなカラクリがあった。「なかなか皆さん、お店出せないじゃないですか。だから建物も内装も全部(費用は)僕が出して、敷金、礼金、補償金は一切ナシで、店舗の売上の80%をお返しするパターンでやってるんですね。やめたい時はいつでもやめていいですよ、という仕組みで」と、出店するまでのハードルを低く設定したと明かした。
普段とは違う、“デキるビジネスマン”としての風格を漂わせた杉村に対し、MCの今田耕司は「薄口コメンテーターは仮の姿やな」と突っ込むと「テレビをご覧の皆さん、絶対に行かないで下さい」とイジり。「何でですか!」と杉村を困惑させていた。
テレビ誌ライターは言う。
「杉村が代表を務める会社が運営する『旭川はれて』では、店舗を無償で提供し、退店時にも原状回復の義務を設けないなど、本人も求人サイト『ジョブキタ』のインタビューの中で、『起業版ベーシックインカムの実験』と表現。独立開業を目指す若い層のチャレンジを促進し、結果的に故郷の経済活性化にも貢献する格好となっています」
また、同様のコンセプトで、2023年初夏には山口県・下関市にも2号店となる「唐戸はれて」が開業することも決定。投資家としての手腕を次々に発揮する杉村には、ネットから「故郷に貢献してますね。昨今の問題議員よりよっぽど議員に相応しいと思います」「地域活性化になるし、素晴らしい取り組み」「商品や味に自信あるけど資金がない人たちからすれば、これほど有難い場所はない」「採算度外視で尊敬する」などと絶賛されている。
「大学中退後、杉村はなかなか上手くいかない就職活動に嫌気がさし、旭川の実家に帰ろうとすると、父親からは『帰ってくるな。働けないなら死んだほうがいい』と言われ一念発起。ビルの清掃員から証券会社、国会議員と着実なステップアップを続け、“貯金9億円説”も浮上すると、『正確には10億円未満です』と訂正したこともあります」(前出・テレビ誌ライター)
投資家としてはかなりの濃口な才能を持っているといえそうだ。
(木村慎吾)