俳優の宇梶剛士が7月27日、ラジオ番組「垣花正 あなたとハッピー」(ニッポン放送)にゲスト出演。青年時代に自身を導いてくれた大先輩について明かした。
宇梶は高校時代、プロ野球選手を目指していたが、大人への不信がきっかけでグレはじめ、暴走族の総長にまでのし上がったことは有名な話だが、当時を振り返り「失敗というか、うまくいかなかった時に、“自分は関係ないよ”という大人。大人を信じていたというより、疑ってなかったというか。その(失敗した)時にす~っといなくなるというか。僕の場合は先生だったり、部活の監督だったり」と語った。
しかし、芸能界入りしたことで信頼できる大人に出会っていったといい、その中に俳優で歌手の美輪明宏がいたという。
宇梶は当時、まだマイナスに物事を捉えていたと言い、人に対しても“あら”や欠点ばかりが見えていたとか。しかし、そんな自分自身を美輪に見抜かれていたと回顧。その時、美輪から受けたアドバイスが「美しいものを見なさい」というものだったという。
宇梶は「その言葉を種まきしてもらったことで、“暗いものを見るな”とは言われなかったけど、“美しいものを見ろ”と言われることで、そういう日々を送っているうちに、自分は違うものを見ていたんだな」と心が浄化されていったという。
ネット上では、《美輪さんみたいな物事を肯定して諭してくれる人がいたら自分の肯定感も高まりそうだよね》《さすが美輪さんやな、人のオーラ的なものが見えてそう》《なるほど。ちょっとマネしてみます》など美輪への称賛の声が続出した。
「宇梶がグレるきっかけになったのは高校時代。所属していた野球部のいじめやしごきを告発したことで逆に学校側から隠蔽にあい、2カ月間野球禁止、監視付きでグラウンドに立たされるなどの仕打ちを受けて、大人を信用できなくなったそうです。さらに心が荒む中で暴力事件を起こしてしまい鑑別所へ。その後は高校中退、暴走族に加入、抗争で再び逮捕され少年院へと波乱の人生を送ることに。
しかし、少年院の生活の中で読んだチャップリンの伝記に感動し、俳優を志すようになり改心。現在では荒んだ過去を感じさせないほど柔和な人柄となり、趣味は四つ葉のクローバー集め。自身のインスタグラムでは四つ葉のクローバー探しの様子や発見報告を何度も投稿しています」(芸能記者)
宇梶の心をここまで浄化させた美輪はさすがと言うしかない。
(柏原廉)