8月14日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、歌手の吉田拓郎が年内で引退することを発表したというニュースを取り扱い、ゲストコメンテーターとして出演していた歌手の泉谷しげるが、吉田とのエピソードを明かした。
2人はかつて、小室等、井上陽水とともにレコード会社「フォーライフレコード」を設立した、いわば盟友。コメントを求められた泉谷は「あの男はね、とんでもない野郎でね」と切り出した。続けて「わがままの代表みたいなヤツで、あいつのおかげでどれだけ迷惑してきたかと思うんだけど、引退ということを考えたとしたらね、あの男がよ、相当悩んだんだろうなと思う。その勇気たるや、ものすごい決断だったんだろうな。尊重します」と心情を慮った。
MCの東野幸治は「どんな迷惑を被ったんですか」とさらに聞き出すと、泉谷は吉田のライブにゲストで呼ばれた時のことを語り出した。
泉谷は、吉田が看板のライブで、吉田を“持ち上げる”ために呼ばれて参加したものの「待てど暮らせど(吉田が)来ないんだよ」。吉田目当てで集まった客の前で「(南)こうせつも、『どうしたもんかねえ』って言いながらつないでいるわけ。で、結局来ないんだよ」と驚きの結末を告白。翌日、泉谷が吉田に会って問い詰めると、吉田は「雨降ってたから行きたくなかった」と答えたのだそうだ。東野は「それを言われて、泉谷さんはブチ切れたりしないんですか?」と尋ねると、泉谷は即座に「殴りましたよ」とコメント。東野は「それはそう。それは正解ですよ!」と大笑いしたのだった。
「このエピソードに、ネット上には『泉谷がいちばん常識人なのかもしれない』『泉谷さんは節度を守った乱暴者』『破天荒な印象も筋の通った泉谷しげる』など、言い方は異なれど、泉谷に対する“ああ見えて常識的な人”という印象が多数書き込まれました。社会貢献活動にも積極的な泉谷ですが、常識のある人だからこそ、非常識な人には声を荒らげ、不条理な出来事には立ち向かい、その被災者には手を差し伸べることができるのかもしれません」(芸能ライター)
泉谷の活動に賛同するミュージシャンが少なくないのも頷けるというものだ。