今夏のドラマは、軒並み苦戦が続いている。8月22日調べで、これまでの平均視聴率が2ケタを超えているのは「オールドルーキー」(TBS系)のみ。平均視聴率の順位は、2位「競争の番人」(フジテレビ系)、3位「六本木クラス」(テレビ朝日系)、4位「ユニコーンに乗って」、5位「石子と羽男」(ともにTBS系)、6位「魔法のリノベ」(フジテレビ系)、7位「家庭教師のトラコ」(日本テレビ系)、8位「テッパチ!」(フジテレビ系)、9位「初恋の悪魔」、10位「新・信長公記」(ともに日本テレビ系)、11位「純愛ディソナンス」(フジテレビ系)となっている。
深刻なのは、8位以下の4作品だ。
「『テッパチ!』7話までの平均視聴率は5.0%。『初恋~』は6話まで4.9%。『新・信長~』は5話まで4.7%。『純愛~』は第6話まで4.1%。無料の見逃し配信サービスがあるとはいえ、オンタイムで5%以下は、かなり厳しい。ひと昔前なら、打ち切りがささやかれるレベルです」(テレビ誌ライター)
確かに、見逃し配信のコンテンツが常態化している昨今、オンタイムで観る人が減少するのは、自明の理なのかもしれないのだが、
「実は、月曜から金曜の午後に再放送されている『相棒』(テレ朝系)シリーズの平均視聴率は、6%台から8%台で推移しています。ドラマ関係者の間では、この数字がボーダーラインとなっているんです。やはり、プライム枠でもない再放送よりも低い数字では、スポンサーの納得を得るのは難しいでしょう」(ドラマ制作関係者)
視聴コンテンツが増えているとはいえ、それでもなお視聴者を惹きつけるドラマを提供できていないということなのかもしれない。