夏休みも終盤ですが、「先延ばしにしていた自由研究がまだ終わっていない……」というお子さんも多いのでは? とくに、長い時間の観察が必要な研究を今から始めるのって、なかなか難しいかもしれません。そんなときはどうすればよいのでしょうか。
「身近な食材を使った実験のように楽しめるレシピなら、自由研究としても活用できるのでオススメです」と語るのは、タカナシ乳業の広報担当である高橋さん。乳製品を使った、簡単にできる“実験レシピ”メニューを教えていただきました。
■牛乳とレモン汁の「カッテージチーズ風」(約200g)
醤油をかけてそのまま食べたり、チーズケーキの材料として活用できたりします。同時にできる透明な液(ホエー)にはたんぱく質やカルシウムが含まれているので、捨てずにはちみつを混ぜてドリンクにしたり、ホットケーキの生地に加えたりするのがオススメですよ。
まずは、牛乳1リットルを鍋に入れて90℃くらい(鍋のまわりがフツフツする程度)まで加熱し、レモン汁大さじ5を加えて軽く混ぜ合わせます。火から下ろしてしばらくおくと白い固まりと薄緑色の透明な液に分かれますので、それを清潔なガーゼでこして優しく絞ると白いカッテージチーズ風の出来上がりです。
ちなみに、牛乳が白い固まりと透明な液とに分かれるのは、レモン果汁に含まれる「酸」に牛乳のたんぱく質を凝固させる性質があるからです。
■2色に分かれる「不思議なさわやかゼリー」(200mlコップ4つ分)
2層に分かれていく“不思議”を体験できるメニューです。砂糖を溶かしたジュースは乳脂肪(油脂)が多い生クリームよりも重くなるため、これらを混ぜ合わせたゼリーを作ることで、2色に分かれる現象を観察することができますよ。
まずは、鍋にお好みの100%ジュース400mlと砂糖60gを入れて、弱火で混ぜながら砂糖を溶かします。沸騰直前まで温めたら、火から下ろします。ふやかしたゼラチン10gを加えてダマにならないように完全に溶かしたら、別容器で用意した牛乳と生クリーム100mlずつを混ぜ合わせたものを鍋に移します。混ぜ過ぎないよう注意しながら、馴染ませる程度に軽く混ぜてください。器に流し入れて粗熱が取れる頃には2色に変化するので、衝撃を与えないように冷蔵庫に移し、2時間ほど冷やして固めれば出来上がりです。
これらの“実験レシピ”なら、子どもがおやつ作りを楽しみながら学びも深められますね。自由研究のテーマとして挑戦すれば、楽しく美味しいひとときを過ごせることでしょう。
(Nao Kiyota)